東洋紡の25年3月期連結業績(24年度)は、売上高が4220億3200万円で前期比1・9%増、営業利益が166億5300万円で同85・1%増、経常利益が105億9100万円で同52・1%増、当期純利益が20億300万円で同18・4%減となった。5月12日に開催した決算会見で竹内郁夫社長は「24年度は工業用フィルムセグメント、環境・機能材セグメントが堅調に推移したことや、包装用フィルムなど要改善事業の収益性改善により営業利益は増益となった」と説明した。
セグメント別では、樹脂・ケミカルや環境ファイバーが含まれる環境・機能材の売上高は1108億円で前期比3・9%減、営業利益は80億円で同70・6%増となった。このうち、東洋紡エムシーが手掛ける樹脂・ケミカル事業のうちエンジニアリングプラスチックは、製品価格の改定が進んだことに加え、北中米向け自動車用途の販売が拡大した。一方、アジア向けは日系自動車向けの生産減で減速した。光機能材料(感光性樹脂板)は、中国や東南アジア向けを中心に販売が拡大した。
今期の26年3月期連結業績(25年度)の見通しについては、売上高4400億円で前期比4・3%増、営業利益210億円で同26・1%増、経常利益155億円で同46・4%増、当期純利益45億円で同124・6%増と予想した。25年度業績見通しについて竹内社長は「
2025年05月13日