三洋化成の25年3月期連結決算は売上高が1422億5800万円で前期比10・8%減、営業利益が84億3900万円で同72・7%増、経常利益が96億7000万円で同18・1%増、当期純利益が41億5100万円(前期は85億100万円の損失)となった。5月8日に開いた決算会見で「売上高はSAP(高吸水性樹脂)事業からの撤退の影響により減収となった。利益面は中国での基礎化学品の増産による安価な製品が流入により、ウレタン事業は低調となったものの、先端半導体分野が好調に推移したことに加え、高付加価値製品の拡販や構造改革による収益性改善などで、営業利益は前期比7割超の増益となった」(同社)。
セグメント別では、プラスチック・繊維産業関連分野の売上高は268億3900万円で同6・4%増、営業利益は28億6700万円で同21・1%増となった。プラスチック産業関連分野は、樹脂添加剤の永久帯電防止剤が需要回復により売上を伸ばし、塗料コーティング用薬剤・添加剤も堅調に推移した。
26年3月期連結決算予想は売上高1300億円で前期比8・6%減、営業利益100億円で同18・5%増、経常利益110億円で同13・8%増、当期純利益80億円で同92・7%増を見込んでいる。セグメント別では、プラスチック・繊維産業関連分野は増収増益と予想。「半導体市場の
2025年05月08日