ハイケム、東西2拠点体制確立へ シクロヘキサノン供給を強化

2025年04月30日

ゴムタイムス社

 ハイケムは4月28日、ナイロン原料の重要中間体であるシクロヘキサノンの国内安定供給体制を強化すると発表した。
 現在の千葉県における供給拠点を基軸としつつ、新たに関西エリアの兵庫県にも供給拠点を実現することで、東西2拠点体制を確立していく。同施策により、国内供給体制への不安が高まる中、供給安定性の向上と納期の短縮化を実現し、ユーザーの事業継続性確保に貢献していく。
 シクロヘキサノンは、合成繊維であるナイロンの中間原料や、塗料・インキの溶媒、電子材料などの幅広い分野で使われる、今後も需要の拡大が見込まれる汎用化学品となる。一方で、大手企業の生産撤退が発表されるなど、日本国内における安定供給が懸念されている。
 同社では2009年よりシクロヘキサノンの製品タンクを千葉県内に設置し、中国製品の供給を15年以上にわたって行っている。シクロヘキサノンの日本国内への供給において、信頼できる中国メーカーの選定はもちろん、徹底した品質管理体制により、安定供給と圧倒的なコストパフォーマンスを実現している。
 これまで関東圏を中心に製品の供給を行ってきたが、今後は関西圏での製品供給を実現することでより一層のユーザーの利便性向上につなげていく。

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