ブリヂストンのグループ会社が協議開始 スペイン2工場の生産能力縮小

2025年04月03日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンのグループ会社であるブリヂストン・イスパニア・マニュファクチャリングは4月1日、生産能力縮小とそれに伴う集団解雇について、現地労働組合との協議を正式に開始することを発表した。対象となる工場は、農機用およびトラック・バス用ラジアルタイヤを生産するプエンテサンミゲル工場(カンタブリア県)とトラック・バス用ラジアルタイヤを生産するバサウリ工場(ビルバオ・バスク県)。本件は、欧州におけるタイヤ業界の構造変化に対応し、生産体制を最適化するもの。

 欧州における農機用およびトラック・バス用ラジアルタイヤを取り巻く事業環境は、近年、インフレーション、経済不確実性の高まり、規制の変更などにより、大きな変化が続いている。さらに、欧州域外からの廉価輸入タイヤが段階的にマーケットシェア獲得するなど、業界・市場構造にも変化が起こり、競争が激化している。このような変化を受け、競争力を維持し、持続的にビジネスを強化していくため、生産体制の最適化が必要であるという判断に至った。

 ブリヂストン・イスパニア・マニュファクチャリングは、従業員への影響および社会的責任を認識した上で、労働組合とも連携し、従業員に対しオープンで透明性のある対話を継続し、真摯に協議を実施していくとしている。

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