積水化学工業およびフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製品設計・製造・販売を担う積水ソーラーフィルムは3月31日、福島県によるペロブスカイト太陽電池調査研究事業へ参画することを発表した。
本事業の目的は、福島新エネ社会構想に基づき、耐荷重が小さい屋根や壁面、曲面等での発電・活用が期待されるペロブスカイト太陽電池を県内公共施設へ先行的に設置し、事業化可能性等について検討を深め、本県における将来的な導入拡大に繋げていくこと。
福島県内の公共施設3ヵ所に設置し、以下項目の検証を行う。発電した電気は蓄電池、デジタルサイネージ等の電力を賄う。
①設置場所の適否、②設置に必要な機器、③据付方法。
設置場所は、①Jヴィレッジ(センターハウス前ロータリー芝生面)、②あづま総合運動公園(第1体育館屋根面)、③福島県立博物館(正面玄関壁面)。
今後の展開として、福島県内の公共性の高い施設等の屋根や壁面・起伏のある地面等を対象に、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の特長を生かせるモデル的設置の候補地を複数選定し、具体的な導入可能性の検討を行う。