帝人フロンティアがプラカップ再利用 日鉄鋼板SGLスタジアムで

2025年03月17日

ゴムタイムス社

 帝人フロンティアは3月13日、阪神電気鉄道と共同で、本年3月に開業した阪神タイガースファーム(2軍)の新球場「日鉄鋼板SGLスタジアム 尼崎」において、使用済みポリエステル製プラスチックカップを回収する取組みを開始したことを発表した。この回収したプラスチックカップから同社がリサイクルポリエステル原料を製造し、その原料を「阪神甲子園球場」および「SGLスタジアム」内のイベントで配布するカップホルダーやTシャツなどのノベルティや、ラバーフェンスおよび観客席のクッション材といった各球場設備の資材に使用する。

 同社と阪神電鉄は、2012年からゴミの削減と資源の再利用を目的に、阪神甲子園球場内で使用されたポリエステル製プラスチックカップを共同で分別回収し、リサイクルする取り組みを行っているが、「環境に配慮した球場」として環境保全活動をさらに拡大するため、この取り組みをSGLスタジアムでも実施することとした。3月1日に当球場で行われたオープニングゲームの広島カープ戦からコンコースなど5か所に回収BOXを設置している。また、今シーズンのプラスチックカップ回収量は、SGLスタジアムと阪神甲子園球場内と合わせて15トンを予定している。

 同社は、環境戦略「THINK ECO」を掲げ、環境配慮型の素材や製品を幅広く展開するとともに、地球環境に優しい活動を実践している。引き続き阪神甲子園球場との環境保全活動に取り組むなど、今後も環境負荷低減に向けた取り組みを積極的に推進することにより、「地球環境に優しい企業」としてのプレゼンス向上を目指していく。

SGLスタジアムに設置した回収BOX

SGLスタジアムに設置した回収BOX

 

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