横浜ゴムは3月5日、同社の「統合報告書2024」が日本経済新聞社が主催する「第4回日経統合報告書アワード」において優秀賞を受賞したことを発表した。同アワードは日本企業が発行する統合報告書のさらなる充実と普及を目的に1998年より開催されているもので、今回は496社が参加。金融機関のファンドマネージャーやアナリスト、学識経験者などの厳正な審査の結果、優秀賞には同社を含め46社が選ばれた。
同社グループは2024~2026年度までの中期経営計画「ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーロク」のもと、事業戦略とサステナビリティの取り組みを一体的に推進し、事業活動を通じた地域および社会課題への貢献を持続的な企業価値向上に繋げていく活動を加速化している。「統合報告書2024」では「YX2026」の取り組みの背景にあるビジネスモデルと同社グループの描く「価値創造ストーリー」をステークホルダーに分かりやすく伝えるため、財務・非財務情報の両面を体系的に捉え、紹介している。
審査員からは、「新中計『YX2026』を通じた事業ポートフォリオの更なる強化と中長期にわたりステークホルダーとの共有価値創造を目指す姿勢が明確。」「全体的に透明性が高く、投資家やステークホルダーにとって理解しやすい。特にタイヤ市場の成長予測、競争環境、技術革新への対応が記述されているため、業績予測の背景や前提条件が理解しやすくなっている。」「脱炭素のほか、廃棄物、生物多様性に対する取り組みなど記載内容は充実しており、そのような取り組みと自然資本との関係を意識した構成となっている。」とコメントが寄せられている。
同社グループは今後も様々な機会を通してステークホルダーとのコミュニケーションを図るとともに、統合報告書を含め公平かつ透明性のある情報開示を積極的に行っていくとしている。