TOYO TIREは2月28日、SUV用タイヤブランド「OPEN COUNTRY」シリーズにおいて、デザインにもこだわり、街乗り用としての静粛性と転がり抵抗性能を兼ね備えたハイウェイテレーンタイヤ「オープンカントリー エイチティー ツー」を、2025年4月より国内市場で順次発売することを発表した。
OPEN COUNTRYシリーズは同社の主力ブランドで、大型SUVの本場である北米市場で多くのユーザーから高く支持されている。
2016年には国内でも発売を開始、SUVの市場拡大とともに多様化するユーザーニーズに合わせ、同シリーズの商品およびサイズのラインアップの拡充を行なってきた。
国内でのOPEN COUNTRYシリーズ投入後、その高い基本性能とアグレッシブなパターンデザイン性が評価されて人気が高まるなか、街乗りに適した商品を求める声がユーザーから販売店などに対して数多く寄せらせてきた。このたび、ユーザーニーズに応え、「OPEN COUNTRY H/T Ⅱ」を投入する。また、サイズラインアップについては、ユーザーからの軽自動車向けサイズ投入の要望に対応し、14インチから18インチまで幅広く取り揃えている。
「OPEN COUNTRY H/T Ⅱ」のパターン設計では、同社独自のタイヤ設計基盤技術「ティーモード」を活用し、ノイズを抑えるためにタイヤのショルダー(両肩)部をリブ形状とする「ショルダーリブ化」、ショルダー部とセンター部の間の縦ミゾをストレート形状とする「ショルダーグルーブストレート化」を組み合わせたデザインを採用することで、タイヤラベリング制度における「低車外音タイヤ」に適合する静粛性を実現した。
また、ゴム材料においては、同社独自の材料設計基盤技術「ナノバランステクノロジー」を活用し、ゴム強度を向上させるシリカを増量するとともに、その分散性を高めるスーパーアクティブポリマーを採用することで配合設計を最適化。その結果、転がり抵抗性能をOPEN COUNTRY A/T EX比で17%向上した。
さらに、サイド部に表記するブランド名や商品名を白い文字で立体的に浮き立たせた「ホワイトレター」を採用するほか、軽自動車用のサイズでは、タイヤのサイド部に沿ってリボン状に白色のラインを立体的に浮き立たせる「ホワイトリボン」をOPEN COUNTRYシリーズとしては初めて採用。さらに、バットレス部には意匠性の高いパターンを施すなど、細部までデザインにこだわっている。
同社は中期経営計画「中計’21」において、顧客志向を発掘・開拓することを掲げている。今後も市場におけるトレンドやユーザーのインサイトを的確に把握し、独自性の高い魅力ある商品を届けていくとしている。