ダイセルは2月19日、高いクレンジング機能を有し、単独で透明性を保ったままオイルにとろみを付与できる界面活性剤「PーPGLE MO04/MO06」(オレイン酸ポリグリセリル)の販売を開始したことを発表した。
PーPGLE MO04/MO06は、モノエステル体の比率が高いオレイン酸ポリグリセリル。オイル溶液での透明性や安定性に優れ、増粘剤を使用することなくとろみを付与することができる。メイクの洗い流しにも優れているためクレンジング用界面活性剤として活用できる。また、各製品が単独で機能を発揮するだけでなく、PーPGLE MO04とPーPGLE MO06を混合し、その比率を変えることで、化粧品で使われる各種油剤の粘度や感触の調節が可能となる。
同社は独自の製造技術を用いて高純度なポリグリセリンの製造・販売を行っている。この技術を活かし、洗浄作用といった従来の界面活性剤の特性にとろみを付与した界面活性剤の開発に成功した。無色透明で、増粘剤なしで増粘性を付与できるため、クレンジング機能が妨げられることなく活かされる。これらの特長により、消費者のライフスタイルや価値観の変化に対応したテクスチャと外観を持つ機能性クレンジング製剤の実現が可能となる。
同社は今後も化粧品市場において「美と健康」に貢献できる素材の開発を進めていくとしている。