積水化成品工業の25年3月期第3四半期連結決算は、売上高が1039億6700万円で前年同期比6・5%増、営業利益は2億9100万円で同40・7%減、経常利益は3億1500万円で同58・9%減、四半期純利益は2500万円(前年同期は2億4400万円の純損失)となった。
セグメント別では、インダストリー分野の売上高は627億7900万円で同4・4%増、セグメント利益は7億5900万円で同5・7%減となった。モビリティ領域における自動車部材用途のピオセランなどの販売は、認証不正問題などによる自動車メーカーの減産影響があるも、北米での需要増加が寄与し、全体では前年をやや上回った。部品梱包材用途のピロセランなどでは、ピオセランRNWの採用増や北米が好調もリターナブル資材増加による数量減が継続しており、全体では前年を下回った。また、FRP部材ならびに関連資材では、バス向けが好調で、前年をやや上回った。
エレクトロニクス領域においては、テクポリマーは、モニター用途の旺盛な需要やライティング用途での新規採用が伸長し、好調に推移した。液晶パネル搬送資材用途でのピオセランは、アジアで伸長し、前年を大幅に上回った。
ヒューマンライフ分野の売上高が411億8700万円で同10・0%増、セグメント利益は18億3800万円で同17・9%増。食領域においては、エスレンシートのスーパー向け食品容器用途は出荷数量が好調。エスレンビーズの農産用途は天候の影響により出荷数量は低調となった。住環境・エネルギー領域においては、建材関連資材では断熱材需要、軽量骨材向け需要が増加し好調、土木関連資材では、EPSブロックは工事物件の進捗遅れが続き、売上は前年を下回った。
25年3月期通期予想は業績予想の修正は無く、売上高は1340億円で同2・9%増、営業利益は10億円で同20・7%減、経常利益は7億円で同74・4%減、当期純利益は4億円で同63・1%減を見込んでいる。