東アジア不振響き減収減益 カワタの4~12月期

2025年02月04日

ゴムタイムス社

 カワタの25年3月期第3四半期連結決算は、売上高が148億2500万円で前年同期比18・5%減、営業利益が6億2200万円で同23・4%減、経常利益が6億6700万円で同23・1%減、四半期純利益が3億9700万円で同30・1%減となった。
 セグメント別では、日本の売上高が100億7800万円で同13・9%減、営業利益は7億400万円で同23・3%増。電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池関連の売上が前年度後半からの受注低迷により減少した。材料費を中心とした原価低減や諸経費の削減に加え、大型案件の減少により売上総利益率が改善した。
 東アジアの売上高が38億3400万円で同33・5%減、営業損失は9400万円(前年同期は2億5800万円の営業利益)となった。前年度の売上を牽引していた電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池関連の設備投資が低調に推移していることに加え、スマホ・VR用レンズ関連の設備投資についても一服感が見られることから受注が大幅に減少した。
 東南アジアの売上高は16億700万円で同9・9%増、営業利益は3500万円で同25・3%減。自動車業界が低迷する中で、更新需要の取り込みなどにより前年度を上回る受注を獲得した。
 北中米の売上高が2億6100万円で同7・1%増、営業損失は4400万円(前年同期は9000万円の営業損失)。自動車業界向けを中心に受注が堅調に推移した。
 通期予想の修正はなく、売上高は221億円で前期比9・8%減、営業利益は6億5000万円で同48・0%減、経常利益は6億6000万円で同53・3%減、当期純利益は4億円で同56・9%減を見込んでいる。

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