横浜ゴムがアドバンV61発売   低燃費性と操安性を高次元で両立

2025年02月04日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは昨年12月25日、グローバルフラッグシップタイヤブランド「アドバン」の新カテゴリー商品となるプレミアムSUV向けタイヤ「アドバンV61」を2025年3月より国内で全17サイズで発売すると発表し、同タイヤの試乗会を開催した。
 「アドバンV61」は補修用商品としての発売に先立ち、LEXUS「RX」やMAZDA「CXー80」の国内カーメーカーのプレミアムSUVや、トヨタ「bZ4X」やSUBARU「SOLTERRA」などの国内カーメーカーのBEVおよびPHEV向け新車装着用タイヤとして既に納入を開始している。
 この度、補修用市場での履き替え需要拡大を睨み、新車装着用「ADVAN V61」に加え市販向けサイズを拡大しフルラインアップ化に至った。
 新商品は人気が急増している中・大型プレミアムSUVをメインターゲットにし、「航続距離に貢献し、快適性を追及したSUV専用サマータイヤ」をコンセプトに開発された。プレミアムカーに相応しい「アドバン」ならではの走行性能に加えて、低燃費・低電費性能、操縦安定性、静粛性を高次元でバランスし、高重量なSUVでの快適な市街ドライブとロングツーリングを実現する。
 試乗会前には、新製品の商品企画と搭載技術についての説明が行われた。
 まず開発の背景として、国内での中・大型SUV車の販売が急増しており、その中でもプレミアム性・快適性を求めた車種の伸長が大きいとし、こうしたことを背景に、新商品は航続距離配慮(低転がり抵抗)、操安性、乗り心地、静粛性に主眼を置いて開発が行われた。
 トレッドパターンには、「アドバンV61」専用設計となるドライ性能、ウエット性能を高次元でバランスさせる非対象パターンを採用、4本の主溝に加え、イン側に配置したナローグループが高いウエット性能を発揮する。  また、AIを駆使したピッチ配列の最適化により、静粛性も向上させた。コンパウンドには独自のゴム混合技術「A・R・T・Mixing」を活用した低燃費性能、ウエット性能、耐摩耗性能を高次元でバランスした専用コンパウンドを採用。高重量のSUVをしっかりと支える専用構造と合わせ、背反する低燃費性能・グリップ性能・耐摩耗性能の高次元での両立と、

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