ブリヂストンは1月24日、同社グループ会社のブリヂストン・アメリカスが米国テネシー州ラバーンにあるトラック・バス用ラジアルタイヤ工場である「ラバーン工場」を25年7月31日をもって閉鎖すると発表した。
ラバーン工場の操業開始は1972年、従業員数は約700名、生産品目はトラック・バス用ラジアルタイヤとなっている。
この決定は、当社の戦略的な事業再構築の一環であり、米国における事業拠点を最適化することで、競争力を強化し、ビジネスの質の向上を図るもの。同社では「今後も米国の社会および経済に貢献し、人とモノの移動を支え続けていく」としている。
同社は、「最高の品質で社会に貢献」という使命のもと、1988年のファイアストン社の買収以来、米国の社会および経済の発展に寄与してきた。この取り組みには、1990年代および2010年代に設立したテネシー州のウォーレン工場やサウスカロライナ州のエイケン工場などの新工場投資も含まれている。 さらに、米州地域本社やその他の事業拠点、オハイオ州アクロンの技術センター、バンダグ社のリトレッド拠点である約2200の直営小売店舗の販売サービスネットワークなど、米国における事業拠点を継続的に最適化し、地域社会への貢献も推進している。
今後も、米国において、事業環境の変化に対応しながらコア事業であるプレミアムタイヤ事業を強化し、持続的に社会価値・顧客価値の創造を続けていくためには、さらなる事業拠点とコストの最適化が必要であると考え、今回のラバーン工場閉鎖を決定した。
同工場閉鎖により影響を受ける従業員は、約 700名となっている。
さらに、ブリヂストンは、戦略的な事業再構築の一環として、米国における他の領域でも事業拠点およびコストの最適化を実施していく。
アイオワ州デモインの農機用タイヤ工場における生産能力削減および人員削減、ならびに米国のコーポレート機能および販売、オペレーション機能の人員削減が含まれます。今後、影響を受ける従業員に対しては、監督機関や労働組合を含め、適切に対応していく。
加えて、同社では、南米地域においてもコスト最適化を図る事業再構築を進めており、アルゼンチンおよびブラジルにおいて、工場の生産能力削減や各事業拠点の人員削減を実施している。
2025年01月24日