昨年下半期のゴム樹脂関連企業で海外に拠点を開設すると発表した主な企業は以下の通り。豊田合成やNOKがインドに新しい拠点を開設すると発表した。
◆豊田合成
豊田合成は9月19日、インドでの自動車生産の拡大に対応するため、カルナタカ州ハロハリに工場を新設すると発表した。 新工場は土地面積が約4万㎡、建屋面積が約1万8000㎡で、投資額は約20億5000万ルピー(約35億円)。主要なユーザーである日系カーメーカーの生産能力の拡大に伴い、需要が伸びるセーフティシステム製品とコンソールボックスなどの内外装部品の生産を26年から開始する予定。
◆NOK
NOKは10月15日、グループ会社であるFreudenberg NOKがインド共和国パンジャーブ州モリンダに自動車向けシール製品を製造する「モリンダ工場」を新設した。生産品目は自動車向けシール製品。インド北部の製造拠点として、同州のバスマ工場から生産設備を移設し、25年1月より稼働開始を予定している。同工場では、インド現地や在インドの日系・欧米系自動車メーカー向けに自動車向けのエンジンシール、バルブステムシール、ダストカバー、Oリングなどを製造する。自動化設備を導入し、24年度比約10%の増産を見込んでいる。
◆TOYO TIRE
TOYO TIREは11月28日、Toyo Tire Sales and Marketing Europe d.o.o. Indija(本社セルビア、TSE)を設立し、25年1月よりTSEを通じて欧州市場における販売事業を開始した。現欧州統括会社Toyo Tire Holdings of Europe(ドイツ、TTHE)の販売統括機能を25年中にTSEへ移管し、欧州における事業体制を再編する。
◆積水化学工業
積水化学工業はタイに塩素化塩ビ樹脂(CPVC)コンパウンド第2工場を新設する。第2工場の稼働開始は、2025年度下期を予定し、同社のCPVCコンパウンドの生産能力は1・6倍強に増強する。同社の環境・ライフラインカンパニーがタイの連結子会社のSEKISUI SPECIALTY CHEMICALS(タイ)(SSCT)のタイ東南部マプタプットのヘマラートイースタン工業団地内にある工場敷地内に第2工場を新設する。