BASFとAutoliv社 PUフォーム技術で提携

2024年05月02日

ゴムタイムス社

 BASFは4月30日、CHINAPLAS2024にて、PUフォームのリサイクルを容易かつ拡張可能にする革新的な「Design―for―Recycling(リサイクルのための設計:DfR」のポリウレタン(PU)フォーム技術を紹介したことを発表した。回収された材料は、「DfR」のフォーム配合に再投入される。世界をリードする自動車用ステアリングホイールサプライヤーであるAutoliv Chinaと共同で、同社はリサイクル材を含む「DfR」フォームを使用したステアリングホイールをCHINAPLAS2024で発表した。
 同社独自の「DfR」技術は、上海のBASFパイロットプラントでテストされている。
 現在、PUフォームソリューションに含まれるリサイクル材の割合は、製品アプリケーションに応じて最大20%までで、リサイクル材を含むPUフォームソリューションの機械的性能は、複数回のリサイクルプロセスを経ても維持されている。
 ステアリングホイール以外にも、同社は自動車、家具、履物製品セグメントでのPUアプリケーション用の「DfR」フォームソリューションを開発しており、自動車の座席やソファなどのアプリケーションにも応用されている。
 4月26日に閉幕したCHINAPLAS2024において、同社はとりわけ、サステナビリティと共創の分野における最新のイノベーション、コンピテンシー、開発内容を紹介した。CHINAPLAS2024では、同社のプラスチックジャーニーにおけるMAKE―USE―RECYCLE(製造ー使用―リサイクル)の各段階に分けて展示し、好評をいただいた。
 Autolivは、自動車安全システムをグローバル規模で提供するリーディングカンパニーで、子会社を通して、世界中の主要自動車メーカー向けて、エアバッグ、シートベルト、ステアリングホイール(ハンドル)などの安全保護システムを開発、製造および販売しているほか、歩行者保護、二輪車のライダー向けのコネクティッドセイフティサービスや安全ソリューションも開発している。オートリブでは、継続して先進的なソリューションを提供するために、モビリティセイフティのスタンダードに挑戦し、再定義している。25カ国に広がる約70000人もの従業員は、「Saving More Lives(より多くの命を守る)」というビジョンに真摯に取り組んでおり、どんな業務においても品質を最も重視している。14カ所にテクニカルセンターを配置し、20の衝突試験装置を保有している。2023年度の売上高は、105億米ドルで、株式をニューヨーク証券取引所(NYSE:ALV)に、スウェーデン預託証券をナスダック・ストックホルム(ALIV sdb)に上場している。

リサイクル素材イメージ

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