CN実現へ包括連携締結 出光、東大先端研と共同研究

2024年04月08日

ゴムタイムス社

 出光興産は4月5日、国立大学法人東京大学先端科学技術研究センター(東大先端研)および生産技術研究所(東大生研)と包括連携研究に関する協定を締結し、4月1日から共同研究を開始したと発表した。同共同研究では、同社の重点課題であるカーボンニュートラル領域における次世代技術の開発に取り組む。
 東大先端研は理工系の先端技術、社会科学、社会システムなど多様な分野における研究を行い、社会課題の解決に向けた先端科学技術の新領域の開拓および科学技術の発展を目指している。また、東大生研は工学のほぼ全分野を包含する総合工学研究所であり、真理探究を基本としつつ、垣根のない分野横断、実践的な産学連携、社会実装を目指した実学的な研究など、幅広い研究を進めている。
 同共同研究は、世界トップクラスかつ幅広い技術を保有する両部局との連携により、カーボンニュートラル領域における研究活動を加速させ、革新技術の創出を目指すもの。具体的には、新たな社会実装テーマの創出、東大先端研と東大生研の保有技術(二酸化炭素の分離・回収・利用技術など)を活用したテーマ調査、電解合成や蓄電用の次世代電極触媒開発などに関する技術獲得を3年かけて行う。特に、新たな社会実装テーマ創出活動を重要課題と位置づけ、多くの教授陣の知見や技術と同社の保有する技術を融合させ進めていく。将来的には、電化・電動化やバイオ領域の素材などに関する要素技術開発や、エネルギー・食糧セキュリティーなどの社会課題にも貢献できるテーマにも取り組むことを構想している。また、同社の研究員を派遣することで人的交流も行い、人材育成も図っていく。
 同社はこれまでも、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のグリーンイノベーション基金事業に採択された「常温、常圧下アンモニア製造技術の開発」など個別テーマにおいて、国立大学法人東京大学と連携してきた。こうした個別テーマの共同研究を継続するとともに、両部局との包括連携協定のもと、より広いテーマを対象に多くの参加者による新たな共同研究を実行していく。
 同社は、中期経営計画(対象年度:2023~2025年度)で掲げた2050年ビジョン「変革をカタチに」のもとで事業構造改革を進めています。カーボンニュートラル・循環型社会の実現に資する新規事業を創出し社会実装を推進するためには、社内外の技術融合が必須。社外連携の一環として、今後もオープンイノベーションを推進し、革新技術の開発に注力していく。
 同取り組みは同社が掲げる2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けた3つの事業領域のうち「一歩先のエネルギー」「多様な省資源・資源循環ソリューション」の社会実装に向けた取り組みとなっている。

共同研究キックオフセレモニー

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