錦城護謨、新商品製造を担当 スノーピークのLEDランタン

2024年01月16日

ゴムタイムス社

 錦城護謨は12月20日、スノーピークの人気アイテムであるLEDランタン「ほおずき」「たねほおずき」に取り付けることで、美しい光彩を放ち、卓上を華やかに演出する、高透明シリコーンゴム製シェード「クリスタルシェード」の製造を担当したと発表した。同製品はシリコーンゴム製ながら、まるでガラスのような高い透明度とシャープなカッティングが特長で「ユーザーとして、自ら欲しいものをつくる。」というスノーピークのものづくり精神と、85年以上の歴史をもつ錦城護謨の技術力が掛け合わさり誕生した。同製品は、2023年11月25日より発売され、すでに多くのユーザーから熱い支持を集めている。
 両社の出会いは2年前。大阪府八尾市をはじめ、堺市、門真市、他が開催する地域一体型オープンファクトリープロジェクト「FactorISM(ファクトリズム)」でのスノーピーク代表 山井氏の基調講演と同社の工場見学がきっかけとなった。当時、同社のオリジナルブランド「KINJO JAPAN」の代表作、ガラスと同等の透明度を持つシリコーンゴムでできたグラス「KINJO JAPAN E1」に触れたことで、希少な高透明シリコーンゴムを活かした製品開発が始まり、数年の開発期間を経て2023年11月に発売が開始された。
 「クリスタルシェード」の原材料となった、高透明でありながら弾力性などゴムの特性を維持した高透明のシリコーンゴムは、通常のゴム素材より何倍も高価で希少価値が高い。また高透明がゆえに、通常のものづくりより製造条件や難易度が一層高く、取り扱いや技術も高いレベルが求めらる。ゴム成形に欠かせない金型においても特徴があり、ガラスのような高い透明度とシャープなカッティングが引き立つデザインを実現するために、鏡面のように徹底的に磨き上げらえた金型が必要不可欠となる。金型には専門の磨き職人がいるほど、高い磨き技術が必要とされ、高透明シリコーンゴム製品を作る場合は通常のゴム製品とは桁違いの「磨き」レベルが求められる点も特徴である。そのほか、雪の結晶を表現したスノーピークのロゴマークを金型で再現する技術も同社ならではのものとなっている。
 LEDにしかできない新しい使い方の照明をオートキャンプシーンに取り入れたことで、大変多くの愛用者がいるスノーピークのLEDランタン「ほおずき」と「たねほおずき」。暖色系のあたたかな灯りや、光のゆらぎ、辺りが静かになると光を抑える機能を備えた良さをそのままに、「クリスタルシェード」をセットすることで記念日やホリデーシーズンなど普段とは雰囲気を手軽に変えられるアイテムとして、「美しい光彩を放ち、卓上を華やかにする光の演出」が特徴となっている。

「たねほおずき」 装着・点灯時

「たねほおずき」 装着・点灯時

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー