積水化学のフィルム型太陽電池 経済産業副大臣と意見交換

2023年09月19日

ゴムタイムス社

 積水化学工業株式会社は9月15日、太田経済産業副大臣が9月11日(月)に、同社が開発を進める フィルム型ペロブスカイト太陽電池に関する意見交換のため、開発拠点に来訪されたことを発表した。

 太田副大臣は、概要の説明を受けた後、製造設備及び展示スペースを見学。同社が保有する技術に関し知見を深めた。その後、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の展開について、同社R&Dセンター所長の向井氏も交えて約1時間意見交換が行われた。太田副大臣は、「日本発の技術を日本がリードしていくため、経済産業省としてもしっかりと支援をしていく」と述べていた。同製造プロセスによる発電効率15%のフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製造に成功している。

 現在は、実用化に向けて、1m幅での製造プロセスの確立、耐久性や発電効率のさらなる向上を目指し、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金も活用して開発を加速させている。また、早期の社会実装へ向け、東京都や西日本旅客鉄道、エヌ・ティ・ティ・データ、JERAなど、さまざまな関係先と連携して開発を進めており、2025年の事業化を目指している。

製造設備の視察

製造設備の視察

右:太田副大臣、中央:向井氏、左:森田氏

右:太田副大臣、中央:向井氏、左:森田氏

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