三菱ケミの生分解性樹脂 FORZEASが釣具に採用

2023年09月13日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルグループは9月12日、植物由来の生分解性樹脂コンパウンド「FORZEAS」の海洋生分解性グレードが株式会社ハヤブサのサビキカゴに採用されたことを発表した。FORZEASの海洋生分解性 グレードとして初めて、釣具に採用された。同製品は2023年8月よりハヤブサから販売されている。
 FORZEASは、同社グループの植物由来の生分解性樹脂「BioPBS」を使用したコンパウンドで、自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解される。サビキカゴは撒きエサを海中に撒くために使われる釣具で、一般的にポリプロピレンなどが使用されている。今回採用されたFORZEASの海洋生分解性グレードは、厚み25μμmのフィルムを用いたISO19679に基づく海洋生分解度試験において、1年間で約90%分解されることが確認されている。
 同社グループは、革新的なソリューションを提供するスペシャリティマテリアルグループとして、これからもBioPBSやFORZEASの展開を通じ高付加価値な製品を提供するとともに、サステナブルな社会の実現に貢献していく。

「フォゼアス」採用のサビキカゴ

「フォゼアス」採用のサビキカゴ

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