DIC、神戸市と連携協定締結 CLOMAワーキンググループ活動 

2023年08月30日

ゴムタイムス社

 DICは8月29日、クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)のワーキンググループ活動において、兵庫県神戸市とポリスチレン素材の乳酸菌飲料容器の再資源化に向けた連携協定を締結したことを発表した。
 本取り組みは、CLOMA会員企業である8社(日清食品ホールディングス、digglue、ヴェオリア・ジェネッツ、PSジャパン、大塚包装工業、アミタホールディングス、ヤクルト本社、DIC)およびCLOMAのオブザーバー自治体である神戸市との業界横断の取り組みで、連携内容は、「神戸市民が排出するポリスチレン素材の乳酸菌飲料容器の回収・運搬・輸送・再資源化(マテリアルリサイクル加工)スキーム構築の実現に関すること」、「市民参加のイベントなど地域の活性化や市民サービスの向上に関すること」、「その他持続的な街づくりの推進に関すること」となっている。
 2023年9月1日より、神戸市内の資源回収ステーション2拠点において、乳酸菌飲料容器の回収ボックスを設置し、期間限定で使用済み乳酸菌飲料容器の回収を行う。回収した乳酸菌飲料容器は、CLOMAのワーキンググループ活動において、「マテリアルリサイクル加工・製品化」の技術実証に使用され、使用済み乳酸菌飲料容器の回収方法の確立や再資源化の検討に活用予定。同社は回収された容器の評価分析及び適正用途の探索を行う予定。
 神戸市は、プラスチックリサイクル推進のためのプロジェクト「KOBE PLASTIC NEXT」や、リサイクルの見える化と質の高いリサイクルを目指す資源回収ステーションの展開など持続可能な地域づくりに取り組んでいる。
 同社は長期経営計画「DIC Vision 2030」において、サーキュラーエコノミーへの対応をサステナビリティ戦略として掲げている。ポリスチレンの資源循環においては、今後も他社や自治体との協業や連携を強化し、サプライチェーン全体をつないだ完全循環型リサイクルの社会実装を目指す。

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