横浜ゴムのジオランダー装着車 AXCRで総合優勝

2023年08月24日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは8月23日、同社のSUV・ピックアップトラック用マッドテレーンタイヤ「GEOLANDAR M/t G003(ジオランダー・エムティー・ジー003)」装着車が8月13日から19日に開催されたアジア最大のクロスカントリーラリー「アジアクロスカントリーラリー2023(AXCR)」で総合優勝を果たしたと発表した。
 また、2位、3位も「ジオランダー・エムティー・ジー003」装着車が獲得しトップ3を独占した。「ジオランダー・エムティー・ジー003」装着車は昨年も総合優勝をはじめ3位、4位、5位を獲得しており、過酷なオフロードレースにおいて優れた走行性能と耐久性を改めて実証した。
 総合優勝したのは「トヨタ・フォーチュナー」で参戦した「TOYOTA GAZOO Racing Indonesia」の#105(ドライバーは青木拓磨選手/コ・ドライバーはイッティポン・シマラックス選手/ソンウット・ダンピファトランクーン選手)となる。レグ1でマシントラブルはあったものの、レグ2、レグ3で快走を見せレグ3終了時点でトップに浮上。その後はトップを譲らずにレグ5、レグ6を走り切りゴールした。
 また、同チームから同じく「トヨタ・フォーチュナー」で参戦した#121(ドライバーはトゥバグス・モレンシャディ選手/コ・ドライバーはジャトゥポーン・ブラキッパチャイ選手)が2位を獲得した。
 3位を獲得したのは三菱自動車工業の新型「トライトン」(改造クロスカントリー車両)で参戦した「チーム三菱ラリーアート」の#101(ドライバーはチャヤポン・ヨーター選手/コ・ドライバーはピーラポン・ソムバットウォン選手)となる。同チームは昨年総合優勝を成し遂げており、2年連続で好成績をあげた。
 同社が供給した「ジオランダー・エムティー・ジー003」は、あらゆるオフロード路面で高い走行性能を発揮するとともに、優れたロングライフ性能を追求し、オフロード感を強調した逞しくアグレッシブなデザインを実現している。
 なお、「ジオランダー・エムティー・ジー003」をはじめとした「GEOLANDAR」シリーズはモータースポーツで活躍しており、アジアや北米、メキシコなどの過酷なオフロードレースで輝かしい戦績を残している。
 「AXCR」は1996年からスタートしたダカールラリーと同格式で行われるFIA(国際自動車連盟)公認レース。近年はタイを出発点として、アジア各国の山岳部やジャングル、海岸、プランテーション、サーキットなどを舞台にし、毎年コース設定、通過国が変わる。今年はタイを出発点とし、ラオスまでの約2000kmで競われた。
 同社は2021年度から2023年度までの中期経営計画「YX2023」のタイヤ消費財事業において高付加価値商品の主力であるグローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN(アドバン)」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR」、そして「ウィンタータイヤ」の販売構成比率最大化を掲げている。
 その中で、2023年は「泥試合」と位置づけGEOLANDARブランドの新商品の投入、サイズ拡大を加速している。また、モータースポーツ活動を技術開発および「アドバン」「GEOLANDAR」ブランド強化の場と位置付け、トップカテゴリーからグラスルーツカテゴリーまで国内外の多岐にわたるモータースポーツ競技に参戦している。

ジオランダー・エムティー・ジー003

ジオランダー・エムティー・ジー003

総合優勝を果たし「トヨタ・フォーチュナー」(#105)の前でガッツポーズする 青木拓磨選手(中央左)とコ・ドライバーのイッティポン・シマラックス選手(中央)、ソンウット・ダンピファトランクーン選手(中央右)

総合優勝を果たし「トヨタ・フォーチュナー」(#105)の前でガッツポーズする 青木拓磨選手(中央左)とコ・ドライバーのイッティポン・シマラックス選手(中央)、ソンウット・ダンピファトランクーン選手(中央右)

2位を獲得した「トヨタ・フォーチュナー」(#121)

2位を獲得した「トヨタ・フォーチュナー」(#121)

3位を獲得した三菱自動車の新型「トライトン」(#101)

3位を獲得した三菱自動車の新型「トライトン」(#101)

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