帝人が8月より実施 全社員にDX研修

2023年08月02日

ゴムタイムス社

 帝人は8月1日、急速に進むデジタル化の流れの中でイノベーションを創出し、「未来の社会を支える会社」という長期ビジョンを実現するため、本年8月より、全世界の社員を対象とした「デジタルトランスフォーメーション(DX)基礎教育」を開始すると発表した。
 同社グループでは、DXを「デジタル技術とデータの活用により、企業活動(経営マネジメント、研究開発、生産、知的財産、営業など)の高度化・効率化を図り、持続可能な社会への貢献と企業価値向上を実現すること」と定義し、イノベーション創出のための重点施策として、デジタル・IT技術の活用、DXの推進に積極的に取り組んでいる。
 同年4月からはグループ全体のDX推進を強化・支援する「DX推進部」を新設したが、さらなるDXの推進のためには全社員のDXリテラシーの向上が急務と考え、全世界の2万人を超える社員を対象とするDXに関する研修の実施に至った。
 このたび開始する「DX基礎教育」は、2023年度から3ヵ年計画でグローバルに実施する。日本国内においては、2023年度は「リテラシーコース」として、DXの重要性やデータの利活用方法、他社事例などを学び、ITおよびDXの基礎的知見を身につけるための研修プログラムをeラーニング形式で実施する。
 さらに、2023年12月からは管理職を対象にデジタルに関する適切な意思決定プロセスを養成する「マネージャーコース」、2024年度からは「リテラシーコース」で一定以上の成績を収めた社員を対象として職場におけるDX推進リーダーを養成する「アドバンスコース」など、よりレベルの高いプログラムを提供し、グループ全体でDX推進人財の育成を図る。
 同社グループは、このたびのDX研修をデジタル化社会の中で競争力ある新しいビジネス、イノベーションを生み出すためのリスキリングの機会であり、人財への戦略的投資として位置付けている。
 今後も、グループ全体でDXを推進し、新しい価値の創造と長期ビジョンの実現を目指していく。

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