価格改定や為替で3社増収 ベルト3社の23年3月期

2023年05月22日

ゴムタイムス社

 ベルト3社の23年3月期決算が出そろった。販売価格改定や為替の大幅な円安効果もあり、3社増収となった。一方、売上高増加や原価低減などが奏功し、営業利益は2社が増益となった。
 ◆バンドー化学
 売上収益が1036億800万円で前期比10・5%増、コア営業利益は67億3400万円で同14・5%増、営業利益は82億5900万円で同209・8%増、当期利益は57億2200万円で同372・4%増となった。
 自動車部品事業は491億9800万円で同17・6%増、セグメント利益は32億8900万円で同20・0%増。国内は自動車生産台数の回復に伴い、補機駆動用伝動ベルトの販売が増加した。海外は米国及び中国で主要顧客の減産で補機駆動用伝動ベルトなどの販売が減少したが、欧州で新規顧客の開拓による補修市場向け製品の販売が増加。アジアでも補機駆動用伝動ベルト、補機駆動用伝動システム製品およびスクーター用変速ベルトの販売が増加した。
 産業資材事業は353億5200万円で同6・2%増、セグメント利益は32億1800万円で同19・7%増。一般産業用は国内は民間設備投資の増加により産業機械用の販売が増加した。海外は各国・地域で産業機械用の販売が増加。運搬ベルトは国内でコンベヤベルトの販売が減少した。
 ◆ニッタ
 売上高が880億円で同5・1%増、営業利益が49億8900万円で同6・5%減、経常利益は129億円で同2・2%減、当期純利益は108億5300万円で同3・5%増となった。  ベルト・ゴム製品の売上高は286億円で同10・4%増、セグメント利益は31億2200万円で同14・6%減。ベルト製品は物流業界向けは年度前半は堅調だったが、ネット通販大手の設備投資計画が後ずれする傾向が顕著なため、「年度後半は国内・欧米を含めてグローバルで需要が減速基調で推移した」(石切山社長)と述べた。繊維業界向けは中国を中心に堅調だったほか、ダンボールなど紙工業界向けも堅調に推移した。
  ◆三ツ星ベルト
 売上高が829億1100万円で同10・7%増、営業利益が90億3000万円で同18・2%増、経常利益が104億7100万円で同22・4%増、当期純利益は70億7100万円で同10・8%増となった。
 国内ベルト事業の売上高は283億円で同1・9%増、営業利益は91億7200万円で同27・5%増。自動車用は、二輪車用補修向けではユーザによる在庫調整に伴い減少したが、四輪車用システム製品やバス・トラック補修向けの増加に伴い、全体では増加した。一般産業用は、射出成形機向けが好調に推移したが、ユーザでの部品調達難の影響もあり、全体では微減に。搬送ベルトは食品業界向けの需要回復や物流大型施設向けの好調な販売により増加した。
 海外ベルト事業の売上高は442億4600万円で同21・3%増、営業利益は34億5800万円で同10・1%減。自動車用は米国補修市場での在庫調整の影響を受け減少したが、四輪車用は東南アジア、欧州を中心に堅調に推移し、全体は増加した。一般産業用は、農業機械向けは微減したが、その他分野で需要が拡大し、東南アジアや欧米で増加した。

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