機能商品は増収減益 三菱ケミカルHDの23年3月期

2023年05月23日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルホールディングスの23年3月期連結決算は、売上収益が4兆6345億3200万円で前期比16・5%増、コア営業利益は3255億5800万円で同19・5%増、営業利益は1827億1800万円で同39・7%減、当期利益は960億6600万円で同45・8%減となった。原燃料価格上昇などの影響に対して価格転嫁活動を継続したことで増収となった。
 セグメント別に見ると、機能商品セグメントの売上収益は1兆2527億円で同10%増、コア営業利益は515億円で同35%減となった。ポリマーズ&コンパウンズは、自動車用途を中心に販売数量が減少したものの、原料価格上昇に伴い販売価格への転嫁を推し進めたことや為替の影響などで売上収益は増加した。
 フィルムズ&モールディングマテリアルズにおいては、22年3月に結晶質アルミナ繊維事業を譲渡したことに加えディスプレイ用途の急激な需要減退による減少があるものの、原料価格上昇に伴う販売価格の是正や為替の影響等により、売上収益は増加した。
 アドバンストソリューションズは、ディスプレイ用途を中心に販売数量が減少したものの、原料価格上昇に伴う販売価格の是正及び為替の影響等により、売上収益は増加した。
 ケミカルズセグメントの売上収益は1兆4302億円で同11%増、コア営業利益は92億円で同91%減となった。MMAは、為替の影響等による増加はあるものの、需要の減退に伴い販売数量が減少したことやMMAモノマー等の市況が下落したことにより、売上収益は減少した。
 石化は、需要の減退やエチレンセンターの定期修理の影響が拡大したことにより販売数量が減少したものの、原燃料価格の上昇等に伴い販売価格が上昇したことにより、売上収益は増加した。
 炭素は需要の減退により販売数量が減少したものの、原燃料価格の上昇等に伴いコークスの販売価格が上昇したことにより、売上収益は増加した。コア営業利益は、需要の減退等により販売数量が減少したことに加え、総じて原料と製品の価格差が縮小したことに加えて、在庫評価益が縮小したことにより減少した。
 24年3月期の通期連結業績予想は、売上収益が4兆5550億円で前期比1・7%減、コア営業利益は2500億円で同23・2%減、営業利益は2390億円で同30・8%増、当期利益は970億円で同1・0%増を見込んでいる。

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