カー黒事業は増収増益 東海カーボンの1~3月期

2023年05月11日

ゴムタイムス社

 東海カーボンの23年12月期第1四半期連結決算は、売上高が865億3000万円で前年同期比24・5%増、営業利益は114億9300万円で同44・8%増、経常利益は118億400万円で同40・4%増、当期純利益は79億6400万円で同96・9%増となった。
 カーボンブラック事業は、半導体等、諸資材不足の影響があるなか、一部タイヤメーカーの在庫調整等はあったものの、販売数量は前年同期並みとなった。また、米国を中心とした販売価格改定により、環境設備投資の減価償却負担等が一部補填され、前年同期比で増収増益となった。この結果、同事業の売上高は前年同期比27・1%増の374億600万円となり、営業利益は前年同期比88・8%増の57億5700万円となった。

 その他セグメント別では、黒鉛電極事業は世界的な鉄鋼景気減速に伴い、欧州ではエネルギーコストが上昇し、生産、販売が落ち込みがみられたが、北米を中心に大口径電極の出荷が増加したことから平均売価が上昇し、増収増益となった。この結果、同事業の売上高は前年同期比9・1%増の134億8600万円となり、営業利益は前年同期比30・1%増の16億3700万円となった。

 2023年12月期の連結見通しは修正無しで、売上高は4100億円で同20・5%増、営業利益は450億円で同10・9%増、経常利益は450億円で同5・8%増、当期純利益は260億円で同16・0%増を予想している。

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