TOYO TIRE CO2からブタジエンゴム合成

2023年05月12日

ゴムタイムス社

 TOYO TIREは5月9日、二酸化炭素から高収率でブタジエンへ変換する触媒を開発し、タイヤの主原料であるブタジエンゴムの合成に成功したと発表した。今後は、量産化に向けた触媒システムの開発を進め、2020年代末までに実用化を目指していく。
 同日、都内で会見を行い、同社執行役員 技術統括部門 中央研究所長・エンジニアリング本部長の島一郎氏と共同で開発を担当した富山大学 学術研究部工学系の椿範立氏が技術説明を行った。
 今回の新手法では、ナフサを原料とする石油由来のブタジエンを重合する事でブタジエンゴムを合成するのではなく、二酸化炭素から触媒反応をさせ生成したブタジエンを重合する事でブタジエンゴムの合成を行う。
 生成は現段階では二段階の触媒反応を利用して行う。一回目は開発した新規触媒を利用して、二酸化炭素からエタノールへ変換させる。続いて、生成したエタノールをゼオライト系触媒でブタジエンへと変換する。合成されたブタジエンゴムは、従来品と同等の性能を保持しているという。
 新規開発した触媒は、鉄系の卑金属を用いることにより、高価な貴

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー