ロータス「エミーラ」に採用 帝人の超軽量成形部材

2023年04月27日

ゴムタイムス社

 帝人は4月26日、同社グループで自動車向け複合成形材料事業を展開する、米国のテイジン・オートモーティブ・テクノロジーズ(TAT)のGF―SMCが、英国ロータス・カーズの新スポーツカー「エミーラ」のドア、リアクォーターならびにテールゲートの部品に採用されたと発表した。

 これらの部品は、TATのポアンセ工場(フランス)で製造するGF―SMC基材を、ポルトガルのレサ・デ・バリオ工場で成形する。

 ドア、リアクォーター、テールゲートの外板パネルには、TATの自動車外板部材用の超軽量成形部材「TCA Ultra Lite」を使用している。「TCA Ultra Lite」は、樹脂充填剤として表面処理を施した微小な中空状のガラス材を用い、TAT独自の真空技術や接着処理を組み合わせた成形部材で、従来のコンポジット部品よりも最大約4割の軽量化を達成してアルミと同等の重量を実現したのに加え、強度や耐久性に優れ、へこみが発生しにくく、かつ錆びないという特性を有する。また、従来の金属製のパネルと同等の表面平滑性を有していることから、自動車の量産ラインにおいて必須である電着塗装にも適応し、外板部品の塗装に要求される「クラスA」品質を実現している。さらに、ドア部分からリアクォーター部分にかけては、金属素材では困難な薄肉かつ複雑な形状を一体成形することで、吸気口に向かう空気の流れを確保し、エンジン部分が適度に吸気・冷却される構造になっている。

 一方、テールゲートの内板パネルには、構造部材向けに強度を最適化した低密度GF―SMCを使用することで、車体骨格に求められる強度を確保している。

 TATは、自動車業界が求める、軽量性に優れかつ安全で、エネルギー効率や耐久性に優れる部品のラインナップ拡充を目指す。また、成形工程の自動化などによる生産効率の向上や、バリューチェーン全体のライフサイクルにおけるCO2排出量削減に向けた技術開発などにも注力し、持続的成長に向けた収益基盤を構築していくとしている。

 

ロータス「エミーラ」

ロータス「エミーラ」

 

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