東レのRO膜が 海水淡水化プラント向けに受注

2023年04月26日

ゴムタイムス社

 東レは4月25日、香港のチョンクワンオウ海水淡水化プラント向けに、逆浸透(RO)膜を受注したと発表した。
 今回の受注は、20年以上にわたって世界中の海水淡水化プラントにRO膜を納入し、技術サポートによりプラントの安定運転を支えてきた同社の実績が認められたものとなる。
 このプラントは、香港では初の大型海水淡水化プラントとなり、造水量は1日当たり、13・5万㎥で香港における飲料水の約5%を賄う。プラントの完成および稼働開始は 2023 年末を予定しており、造水量は将来的に1日当たり、27万㎥の規模に拡張する計画となる。
 香港は水道水源を貯水池から 20~40%と中国本土・広州の東江から60~80%得ている。
 人口増加や経済成長に伴う水需要の増加、気候変動による異常気象や深刻な干ばつに対応するためには安定した水源が必要となる。珠江デルタの急速な発展による東江の水供給ストレスの増大への対応も求められていた。そのため香港水務署(水道部)は近年、より厳格な水管理に取り組んでいる。
 そして今回水資源を多様化する戦略の一環として、気候変動の影響を受けにくい海水淡水化プラントの導入が進められた。
 同社は、製品のみならず世界の海水淡水化プラントで培ってきた技術サービスをチョンクワンオウ海水淡水化プラントに提供し、香港のインフラ維持に貢献していく。
 同社は、長年にわたるRO膜の生産・販売・技術サポート体制の拡充により、世界中の水処理プラントを支えてきた。その用途は、海水淡水化をはじめ、廃水再利用から工業用途にまで及ぶ。RO膜の累計出荷数量は、生産数量ベースで1日当たり1 億500万㎥であり、生活用水換算で7・3億人相当の需要を賄う量に相当するまでに拡大した。
 同社は、2050年に目指す世界を示した「東レグループ サステナビリティ・ビジョン」や、持続的かつ健全な成長の実現に向けた長期経営ビジョン「TORAY VISION 2030」の中で、安全な水の提供を同社グループが取り組むべき課題として掲げている。
 今後も、RO膜をはじめとした最先端の膜技術を提供し続けることや、需要地での技術サービスをより一層強化することにより、産業拡大、人口増加により今後ますます水需要が拡大することが見込まれるアジア地域をはじめ世界の水問題解決に貢献していく。

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