歯科切削加工用セラミックス発売 クラレノリタケデンタルが

2023年04月24日

ゴムタイムス社

 クラレノリタケデンタルは4月21日、歯科切削加工用セラミックス「カタナ ジルコニア ONE」を同日より発売すると発表した。
 「カタナ ジルコニア ONE」は、高い透光性と滑らかな色調のグラデーションを持ち、ジルコニアクラウンおよびブリッジに使用できるブロック形状の歯科切削加工用セラミックスとなる。
 切削5分、焼成18分という短時間のプロセスで、歯の補修部分に被せるクラウン等の製作が可能な、デンツプライシロナ社の歯科医院向けCAD/CAMシステム「セレック」専用の製品となる。
 マルチレイヤード構造は、「inLab」の刻印側がボディ層、反対側がエナメル層となり、色調は14種(NW、A1、A2、A3、A3.5、A4、B1、B2、B3、C1、C2、C3、D2、D3) となる。
 製品構成は、CROWN1箱当たり、NW、A1、A2、A3、A3.5、A4、B1、B2、B3、C1、C2、C3、D2、D3が4個(同色調)、 BRIDGENW1箱当たり、A1、A2、A3、A3.5、A4、B1、B2、B3、C1、C2、C3、D2、D3が2個(同色調)となる。
 機械的特性(曲げ強さ)は、933MPa、測定条件は、色調NW、ISO 6872:2015(3点曲げ試験、試験片サイズ 1・2×4×14mm、支点間距離12mm)となる。
 同社従来品「カタナジルコニア ブロック」からの特長である短時間焼成・強度・審美性を継承しながら、新たにクラウン加工時における加工バーの交換頻度抑制や、焼成前の形態修正が可能となり、効率的な仕上げ方法を選択できるようになった。また、識別性を高めたことで、合理的な在庫管理も実現する。
 製品は、18分の短時間焼成で、優れた機械的特性(曲げ強さ)と透光性を両立焼成炉「セレック スピードファイア」を使用することで、歯の補修部分に被せる透光性のあるクラウンの焼成が18分で完了するという特長や、高い透光性、独自のグラデーション(各層で色調の異なる同社独自のマルチレイヤード構造(4層構造)により、色調ギャップの少ない滑らかなグラデーションを付与している。先端部は明るく透明性があり、根元に行くにつれて濃い色となる天然歯の色調を目指した、審美性に優れたジルコニアブロック)という特長がある。
 その他にも、効率的な仕上げ方法の選択が可能で、新たに焼成前の形態修正作業や切削表面を滑らかにする作業が可能となったことで、焼成後の仕上げ工程を簡略化できるという特長(従来どおり焼成後にジルコニア用の艶出し材(グレーズ)を用いる方法の他、ジルコニア用陶材を築盛する方法、研磨のみで仕上げを行う方法を選択することが可能。)や、加工バーの交換頻度を抑制、効率的なクラウン加工を実現(工場におけるブロック製造時の「仮焼条件の適切化」により、歯科医院におけるクラウンの加工時、同社従来品「カタナ ジルコニア ブロック」と比較して、1本の加工バーで約2倍のクラウン本数を加工できるようになった。)という特長、識別性の向上により在庫管理を合理化(同社従来品では、製作するクラウンの大きさに応じて、2種類(12Z、14Z)のブロックサイズから選択する必要があった。歯科医院における在庫管理の手間を軽減するため、中間的なサイズを採用し、「CROWN」という名称として表示することで、識別性を向上させた。また、3ユニットまでのブリッジに対応するブロック(14ZL)は、「BRIDGE」という名称として表示することで、対応症例が明確に分かるようにした。)という特長や、審美歯科治療に対応(クラウン、インレー(虫歯を削った後の穴にはめ込む詰め物)、アンレー(歯冠の大部分を覆う詰め物)、べニア(歯の表面の一層を薄く削ってセラミックの板を接着)などの様々な症例において、高い接着性と審美性を実現する同社レジンセメント「パナビア V5」および「SAルーティング Multi」と組み合わせて使用できる)という特長もある。

カタナ ジルコニア ワン

カタナ ジルコニア ワン

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