カネカグループ会社、量産販売開始 自動車内装表皮材用塩ビPSC

2023年04月21日

ゴムタイムス社

 カネカは4月20日、同社のグループ会社である龍田化学が開発した自動車内装表皮材用の高機能性塩化ビニルパウダースラッシュコンパウンド(PSC )について、2022年度より国内自動車メーカーに採用され本格的に量産販売を開始したことを発表した。

 近年の自動車内装材、特にインストルメントパネルは、高級・高品質化の流れから、優れたデザイン性や好触感、さらには高耐久性が求められている。この度採用されたPSCはパウダースラッシュ工法で成形され、ソフトで滑らかな触感を実現しつつ、既存のウレタン系表皮材と同等の耐熱性を有している。また、塩化ビニルは省資源な素材であることに加え、リサイクルに適した性質を持ちCO2の低排出につながることも評価され、国内大手自動車メーカーで導入に至った。

 今後は、高級内装材を使用する自動車メーカーのニーズを的確に捉え、欧米をはじめグローバル市場へPSC事業を拡大する。これらのことを通じて、自動車業界全体のCO2排出抑制、資源再利用を促進し、サステナブル社会の実現に貢献していく。

パウダースラッシュコンパウンド

パウダースラッシュコンパウンド

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