CO2排出削減量目標を見直し 日化協、絶対量32%に引上げ

2023年03月22日

ゴムタイムス社

 日本化学工業協会は3月17日、2050年カーボンニュートラル実現に向けて、2030年度のCO2 排出削減量目標を見直すと発表した。
 従来目標、絶対量10・7%(679万tCO2削減)、BAU比650万tCO2削減から、新目標では絶対量32%削減(2千万tCO2削減)、BAU比設定なしへと見直し、2022年度実績から運用開始となる。
 同社は、日本経済団体連合会(経団連)のもとで、「低炭素社会実行計画」および「経団連カーボンニュートラル行動計画」に、会員および賛同企業が参加し、2013年度から取り組んできた。
 新目標では、BAU比指標を無くし、絶対量のみを指標とすることで、化学産業のCO2排出削減に対する姿勢や取り組みを分かりやすく示す。
 新目標は、2050年カーボンニュートラルに向けて整合的かつ野心的な目標となるが、実装可能な先端技術BAT(Best Available Technology)をベースとした省エネ技術に加え、現在開発が進められている革新技術による排出削減によって、目標達成を目指す。
 同社は、会員および賛同企業とともに、CO2排出削減に向けたさまざまな取り組みを継続することで、目標の達成に貢献していく。

 

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