日本ゼオン、Edge社買収 新規事業開発を加速

2023年01月11日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンは1月10日、2022年12月28日付で子会社Zeon Specialty Materialsを通じて、マイクロ流路デバイス試作品の製造販売を行う米国・Edge Precision Manufacturing(Edge社)の株式を、米国の投資会社であるAnzu Partnersが運営するベンチャーキャピタルファンド等の同社株主から100%取得したと発表した。

 同買収により、同社が中期経営計画に掲げている新規事業探索分野の一つ「医療・ライフサイエンス分野」での事業開発を加速するとともに同分野の欧米市場参入を図る。

 同社は、中期経営計画において、「新事業探索」として「医療・ライフサイエンス」「CASE・MaaS」「情報通信(5G/6G)」「省エネルギー」の4つの重点分野を掲げ、この4分野で2030年度売上高600億円増(2019年度比)を目指している。今回の案件は、医療・ライフサイエンス分野の事業探索の一環であり、シクロオレフィンポリマーを活用した新規事業機会の獲得を目的としたものとなる。

 同社のシクロオレフィンポリマー(製品名「ZEONEX」「ZEONOR」)は、「低自家蛍光」「高光線透過率」「生体分子低吸着」「低不純物」「低溶融粘度」といった特性を持つことから、マイクロ流路チップなどの分析用デバイスやバイオ医薬品容器などの生化学分析用途材料として採用されている。

 同社は、同社素材を多く使用しているEdge社の買収により、2022年2月に買収したAurora Microplates社のマイクロプレートをはじめとする同社の顧客ネットワークを活用して、シクロオレフィンポリマーを用いた生化学分析デバイスの成形品事業を強化する。加えて、マイクロ流路デバイスの量産技術の開発に必要なリソースを同社から提供し、試作品から量産品の製造・販売事業へ展開していくとしている。

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー