新会社「レゾナック」発足 髙橋社長が年頭挨拶

2023年01月10日

ゴムタイムス社

 レゾナック・ホールディングスは1月4日、昭和電工と昭和電工マテリアルズ(旧日立化成)が2023年1月1日に統合し、持株会社の「レゾナック・ホールディングス」、事業会社の「レゾナック」が誕生したと発表した。

 同社は「化学の力で社会を変える」をパーパスに掲げ、世界トップクラスの機能性化学メーカーを目指している。特に、半導体材料のグローバルリーダーとして成長を加速させるため、ポートフォリオ改革や新たな取り組みへの挑戦を進める。発足にあたり、髙橋秀仁同社代表取締役社長が年頭挨拶をし、「レゾナックの誕生は第二の創業でありスタート。自律的・創造的に行動できる人材を育て変革を進める」と語った。

 レゾナックグループは、売上高約1兆4000億円のうち半導体・電子材料分野の売上高が約4000億円を占める。なかでも注目が集まる半導体後工程材料分野では、圧倒的な規模を持つグローバルトップメーカーとして知られる。

 2社統合により、昭和電工の石油化学、黒鉛電極、基礎化学品などの安定収益事業に、昭和電工マテリアルズの半導体・電子材料という成長ドライバーが加わった。川中に位置する昭和電工と、市場に近い川下に位置する昭和電工マテリアルズの統合により、統合決定以降、開発や生産での連携を進めてきており、CMPスラリーや銅張積層板などの分野ですでに成果が出てきている。

 化学メーカーとして技術課題の解決を通じて持続可能な社会へ貢献するには、業種・業界の枠を超えた協調や連携が大切になる。レゾナックグループは、「共創型化学会社」を目指しており、共創を通じた価値創出に取り組んでいくとしている。

●髙橋秀仁CEOの年頭挨拶(要旨)

 発足したレゾナックが目指すのは世界トップクラスの機能性化学メーカーです。そのために最も大事なことは、自律的・創造的に行動できる人材が育つ企業文化を醸成することです。
 私はレゾナックを「レゾナックで働いているような人が欲しい」といわれる企業へ変革したいと考えています。戦略がコモディティ化している中で、戦略を実行し、やりきる人材がいるかどうかこそが競争力の源泉だからです。
 昨年はパーパス・バリュー浸透のため、私も含めた経営陣が各拠点を訪問して直接意見交換を重ねてきました。さらに今年は、業務上の困りごとの解決策を一緒に考えるワークショップや、バリューに基づく人事制度、組織を越えたバリュー実践事例の共有、バリューを実践した事例の表彰などを開催します。
 ウクライナ情勢や米中対立など社会のマクロ環境は中長期的に厳しい状況が予想されます。そのような中で、すでに挙げた「人材育成」に加えて重要な施策が「サステナビリティ」「DX(デジタル)」「マーケティング」です。これら4つは、全社で取り組むべきゆるぎない重要施策です。
 サステナビリティは、世界トップクラスの機能性化学メーカーとなるための根幹です。地球環境の危機回避無くして、企業の持続的成長はありません。カーボンニュートラル達成に向けた取り組みをアップデートし、ポートフォリオマネジメントや事業・技術開発へサステナビリティ視点を導入し、ステークホルダーとの関係を強化します。
 グローバルでの戦いにおいて、DXは欠かせません。開発や製造において、人間の経験や勘に代わりAI・MIが台頭しています。顧客との関係構築や販促にもデジタルは不可欠です。今年はDXを実現する基礎を固めて飛躍するための人材育成を強化します。
 VUCAの時代、事業部の垣根を超えて顧客のニーズを把握し、求められる材料を開発していくことも必要です。研究開発とマーケティングの連携も強化し、「作る化学」と「混ぜる化学」の融合をさらに進め、社内外との共創を推進します。
 共創に欠かせないのは、一人一人がプロフェッショナルとして、自律的に枠を超えて動くこと。社会を変え、当社を動かすリーダーは皆さん自身です。
 レゾナック誕生は第二の創業であり、ゴールではなくスタートです。レゾナックグループ一丸となって邁進していきましょう。

 

髙橋秀仁CEO

髙橋秀仁CEO

 

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