日精樹脂工業が内覧会開く  環境テーマに射出成形技術を披露

2022年12月26日

ゴムタイムス社

 日精樹脂工業(長野県埴科郡坂城町、依田穂積社長)は12月6~10日にわたり、内覧会「NISSEI RED Exhibition2022in Nagano 環境ソリューションフェア」を開催した。
 内覧会は2020年に開催した以来、今回で6回目の開催を迎えた。22年は、6月と9月に開催 した住友ベークライトとの初の共同展示会に引き続き、3回目の開催となる。5日間にわたり、コロナ対策を徹底した上で、109社が来場し、盛況のうちに終了した。

 今回は「Inclusive Growth(包括的成長)」をテーマに、「工場環境に対するアプローチ」「地球環境に対するアプローチ」、「IoTでモノづくりをスマートに」の3ブースの構成で注力する機械や射出成形技術などを紹介した。

 「工場環境に対するアプローチ」のブースでは、「FWX970Ⅲ―200B」、「FVX860Ⅲ―400L」、「TWX300RⅢ36V」の3台を展示。
 FWX970Ⅲ―200Bは「もっと大きな金型、さらに小さな成形機」をテーマに、射出成形機のコンパクト化で工場の単位面積当たりの生産性が向上する機械だ。機械の省スペース化を実現したことで空きスペースを活用し、他社が9台を設置できるところを同機械では12台を設置できるなど、来場者に理想的な工場のレイアウトを提案した。また、ストレスフリーな成形法も特徴であり、同社独自の低圧成形システム「N―SAPLI」を活用することで、製品や金型への負荷を低減することも訴求した。

  「地球環境に対するアプローチ」のブースでは、「FNX180Ⅲ―36A」や「NEX180V―36E」などを展示した。
 同ブースでは、射出成形技術で材料分野や機械分野でも地球環境に貢献していることを披露した。材料分野では、「木粉コンポジットPLA」を紹介。木粉コンポジットPLAは、森林を守る活動で発生する間伐材を木粉にして混ぜ合わせた植物由来100%の材料となっている。以前から注力しているバイオプラスチックPLAと木粉コンポジットPLAを成形したシャンパングラスも展示してあり、22年秋に開催されたドイツのKショーに木粉コンポジットPLAを紹介し、来場者に高い評価を得たという。
また機械分野では、パルプ(紙)成形専用の電気式射出成形機やサンドイッチ成形法により廃プラのリサイクル技術を紹介した混色成形機などを展示していた。

 「IoTでモノづくりをスマートに」のブースでは、同社が提供するIoT対応新コントローラ「TACT5」などのIoT技術サービスをPRした。カナダの成形企業を事例に挙げ、IoT技術サービスを活用すれば、リモートでのメンテナンスや機械の予防保全に繋がることを解説した。
 依田社長は今回の展示会について、「今回の展示会を通じて自然環境への対応はもちろんのこと、ものづくりの現場の底上げや高度化、そして工場環境の有り方を含めて、射出成形技術が生み出す新しいプラスチックの価値を提案させていただいた」と述べた。
 期間中には、同社創業75周年を記念に地域に根差した企業を目指すべく、坂城町の役場や長野県の工業技術センターを招待したほか、地元の小学生も社会科見学の一環として招待した。

依田社長

展示会場のよす

 

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