日本ゼオンが投資を発表 米スタートアップのAMB社

2022年12月14日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンは12月13日、投資子会社Zeon Venturesを通じて、リチウムイオン電池の革新的な電極製造プロセスを開発する米国スタートアップであるAM Batteries社(AMB)に投資したと発表した。同社は、今回の投資と並行してAMBと密接に提携し、同社のソリューションの商業化を支援していく。

 AMBは、リチウムイオン電池の電極製造に利用される静電スプレー技術を有している。この静電スプレー技術は、有害な溶剤を使用せずにリチウムイオン電池の電極を製造できるため、製造コストと製造時のCO2排出量を大幅に削減することができる。

 同社は、EV化による持続可能なモビリティ社会への移行を加速させるため、AMBによるリチウムイオン電池の製造プロセス変革を支援し、同社グループがリチウムイオン電池向け材料メーカーとして国内外に保有する研究、マーケティング、販売リソースをAMBと共有することで、AMBのさらなる成長を支援する。

 同社は、持続可能な社会への貢献と社会にとってなくてはならない製品・サービスの提供を目指し、今後も、重点4分野(「医療・ライフサイエンス」「CASE・MaaS」「情報通信(5G/6G)」「省エネルギー」)でスタートアップへ投資するとともに成長を支援し、「持続可能な地球」と「安心で快適な人々のくらし」に貢献していくとしている。

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