松井製作所、体験型施設 プラ成形現場の課題解決へ

2022年10月25日

ゴムタイムス社

 プラスチック成形用合理化機器やシステムの製造販売を行う松井製作所(大阪市中央区、松井宏信社長)。同社は「成形工場のfactor4を実現する」というミッションを掲げ、この目標に向かう新たな一歩として2013年に開設したのが「factor4 tech―studios(ファクター4テックスタジオ)」だ。
 また、同スタジオは2019年4月に全面的なリニューアルを実施。その際には、カタログや仕様書だけでは伝えきれない製品の魅力やソリューション導入時の実際の効果、成形現場に潜むムダなど、プラスチック成形に関わるユーザーが知りたいことを集めた「驚きと発見に満ちた体験ができる」体験型施設へと変貌を遂げた。大阪事業所(大阪府枚方市招提田近)に併設する同スタジオを訪れた。
 ファクター4とは、1995年にエイモリー・B・ロビンスらが提唱し、「ある一定量の資源からどれだけの財やサービスを作り出せるかという『資源生産性』を4倍にすることで、いまの豊かさを2倍にし、資源消費を半分にする」という考え方。同社は「豊かさ2倍、資源消費を半分にする」のファクター4の考えに深く共鳴し、ファクター4テックスタジオを開設し、現在に至る。
 スタジオ1、スタジオ2、スタジオ3の3つエリアからなる同スタジオは、「エネルギーのムダをなくす」「樹脂のムダをなくす」「サイクルタイムの解消」「色ムラトラブルの解消」など12のテーマに沿って、成形現場の問題を解決するための設備やソリューションを紹介している。
 スタジオ1は総合エリア。スタジオ1ではエネルギーのムダをなくす除湿熱風乾燥装置「MJ5―ⅰ」

 

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