旭化成が生産能力増強 中国常熟コンパウンド拠点

2022年10月15日

ゴムタイムス社

 旭化成は、中国江蘇省常熟市の樹脂コンパウンド製造工場の生産能力を増強する。同社は中国江蘇省常熟市にコンパウンド新工場(旭化成塑料(常熟)有限公司 (APCS)を建設し、2021年4月より本格稼働しているが、中国市場における機能材料事業の拡大により、2024年度以降生産能力が不足する見通し。この状況を踏まえ、2023年10月稼働予定で、生産能力および倉庫保管能力の増強を決定した。この結果、生産能力は2万8000t(年)から3万6000t(年)へ8000t増強する。
 同社は事業拡大を図ってきた中国機能材料市場において、自動車・太陽電池モジュール(PV)等の用途を中心にエンジニアリング樹脂の販売量を順調に伸ばしてきた。その結果、中国現地コンパウンド生産量が日本コンパウンド生産量を上回る規模へと成長している。また、今後も成長が期待される電気自動車(EV)、第5世代移動通信システム(5G)、コネクタ、環境対応素材等の新規用途市場への拡販活動により、年率10%程度の販売増を見込んでいる。
 また、能力増強のための押出機の選定にあたっては、電気自動車(EV)、第5世代移動通信システム(5G)市場などへの早期参入および拡大を実現するためには、最新の生産技術を用いた設備でかつ戦略グレードのスムーズな量産体制確立が必要なことから、最新鋭の大型押出機の導入を決定した。
 同社のコンパウンド生産技術開発および量産拠点でもあるコンパウンド生産・技術センターが、同型設備を保有しており、同センターと旭化成塑料(常熟)有限公司の連携により、同センターからの技術移転、技術支援を通して、新戦略グレードの量産化のスピードアップが図れるとしている。
 同社は今後も中国市場における機能材料事業拡大に合わせて旭化成塑料(常熟)有限公司の生産能力と自動倉庫保管能力の増強を続けていくことで、顧客の新たな価値製品の提供を実現するべく、一層の強化を図っていく。

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