ANAのヘッドレストに採用 東レの銀面調人工皮革

2022年10月05日

ゴムタイムス社

 東レは10月3日、銀面調人工皮革「Ultrasuede nu(ウルトラスエードヌー)」の100%植物由来ポリエステルを使用した最新品種を開発し、2022年11月就航予定の全日本空輸株式会社(ANA)の「ANA Future Promise」をテーマとした特別塗装機ANA Green Jet のヘッドレストカバーに採用されたと発表した。

 ANA Green JetはANAが「ANA Future Promise」をスローガンに掲げ、サステナブルな素材を機内設備や商品、サービス品へ選択的に採用し、サステナブルな企業活動を象徴する飛行機として就航する予定。

 同製品は、ウルトラスエードを基材とし、その表面に特殊な樹脂加工を施した銀面調人工皮革。今回採用された同製品は、基材表面部分の極細繊維にウルトラスエードとして初めてとなる100%植物由来ポリエステルを使用した。また、不織布構造内部には約30%植物由来のポリウレタン、スクリムと呼ばれる補強布には約30%植物由来のポリエステルを使用しており、植物由来比率を世界最高水準に高めた銀面調人工皮革の開発品。環境配慮素材でありながらも、豊かな質感とデザイン性、高い機能性を兼ね備え、顧客のユーザー体験をアップグレードする素材として採用に至った。

 同社は、カーボンニュートラル社会の実現、および化石資源に頼らない資源循環型社会の実現に向けて、基幹ポリマーのバイオベース(植物由来)化に取り組んでおり、その一環として 100%植物由来のポリエステル1の開発を進めている。スエード調人工皮革Ultrasuedeは、粗原料の一部に植物由来の再生資源を使用した品種を2015年に世界で初めて商業生産を開始して以来、環境に配慮した製品開発に注力しており、今後も植物由来比率が向上した素材を使用し商品開発を進めている。「素材の進化で、まだ見ぬクリエイションを共に。社会をより豊かに、美しく。」のビジョンの元、東レグループの企業理念である「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します。」の実現に向けて挑戦していく。

ウルトラスエード

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー