ダウ、炭素排出量35%削減 リサイクル可能なパッケージ

2022年09月12日

ゴムタイムス社

 ダウは9月8日、テンターフレーム二軸延伸用INNATE TFポリエチレン樹脂(TF―BOPE)によって実現した同社のリサイクル可能なパッケージング・ソリューションが、中国で正式に認定されたことを発表した。

 同社は同ソリューションにより、従来のリサイクル不可能なパッケージング材料と比較して炭素排出量を35%削減することで、ブランドオーナーの炭素削減目標達成を支援する。

 世界有数の試験機関であるTÜV Rheinland(テュフ・ラインランド)は、ポリエチレン(PE)とポリエチレンテレフタレート(PET)の複合材料で作られた従来のスタンドアップパウチ包装がCO2e(二酸化炭素換算排出量)で0・0297kgであるのに対し、同社のINNATE TF―BOPEで作られたオールPEリサイクル可能包装は、ライフサイクルの間でCO2eが0・0194kgであることを認証した。

 検証の過程では、中国の包装メーカーであるFujian Kaida社と中国の総合廃棄物管理会社であるLuhai社への現地調査が行われ、製品文書の確認やKaidaおよびLuhaiの業務、技術、環境・衛生・安全それぞれの担当者との面談を通じて、リサイクル可能な包装のライフサイクルにおける炭素排出量が算出された。

 同社パッケージング・アンド・スペシャルティプラスチック事業部アジア太平洋地域コマーシャルバイスプレジデントのバンバン・キャンドラ氏は、「この認証は、ダウのリサイクル可能なパッケージング・ソリューションが、お客様の二酸化炭素削減目標の達成をサポートするという価値を証明するものとなる。私たちはパートナーと密接に協力して、プラスチックのサーキュラーエコノミー(循環型経済)を推進し続けるよう努めていく」と述べている。

 このリサイクル可能なパッケージング・ソリューションは、立白(Liby)社の洗濯用タブレット洗剤に採用されている。2025年までに立白のリサイクル不可能な軟包装を、すべて同社のリサイクル可能な包装ソリューションに置き換えることで、立白は毎年400万kgのCO2eを削減することを見込んでいる。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー