海外事業好調で増収増益 クリヤマHDの1~6月期

2022年08月18日

ゴムタイムス社

 クリヤマホールディングスの22年12月期第2四半期決算は、売上高が349億4200万円で同18・9%増、営業利益は25億1900万円同6・2%増、経常利益は27億1100万円で同2・1%増、四半期純利益は19億2800万円で同2・3%増となった。

 アジア事業全体では、売上高は146億4100万円で同3・8%増、営業利益は16億円で同1・5%減。

 産業資材事業の売上高は88億6600万円で同3・4%減、営業利益は14億2800万円で同1・3%減。尿素水識別センサーおよび尿素SCR用モジュール・タンク等の需要は底堅かったものの、半導体不足をはじめサプライチェーンの混乱に起因する各種部品の供給制約に加え、上海ロックダウンによる経済活動の抑制等も影響したことから、自動車メーカー及び建機・農機メーカー各社の生産台数が一部減少した。

 スポーツ・建設資材事業の売上高は54億800万円で同16・5%増、営業利益は2億1000万円で同6・4%減となった。民間設備投資が緩やかに改善してきていることから、国内の大型商業施設向け「スーパー・マテリアルズ」の販売が増加したことに加え、鉄道施設の安全対策の強化を含む設備投資の増加に伴い、鉄道施設向け「ECOセンタン」の販売が高水準となった。また、運動場、体育館等の文教施設における改修、新設物件の需要も堅調を維持したことから、「モンドターフ」および体育館用床材「タラフレックス」の販売が増加した。

 北米事業の売上高は179億6300万円で35・9%増、営業利益は12億3600万円で16・9%増となった。幅広い業種向けに各種産業用ホース・継手の販売が増加した。

 欧州・南米事業の売上高は23億3800万円で同13・5%増、営業利益は2億3100万円で同36・6%増となった。北米事業の販売ネットワークを活用した消防機関向け「消防用ホース・ノズル」の米国向け輸出が好調に推移した。灌漑を含む農業分野向け「レイフラットホース」の販売も堅調だった。

 22年12月期連結業績予想は前回発表から変更はなく、売上高は630億円で前期比5・8%増、営業利益は43億円で同0・0%増、経常利益は47億円で同1・6%減、当期純利益は32億円で同16・0%減を見込んでいる。

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