経産省の実証事業に採択 東レらコンソーシアム協定締結

2022年07月13日

ゴムタイムス社

 東レは7月12日、同社とあすか製薬、ネクイノ、プレミア・ウェルネスサイエンスが、経済産業省令和4年度フェムテック等サポートサービス実証事業における補助事業者に採択されたと発表した。「未病状態のからだケア、素材~製品・サービス異業種連携でのワークショップを通じた行動変容プログラム」として、プレゼンティーズム対応の必要性がある20~30代の女性社員を対象とした実証事業を、4社コンソーシアム体制で2023年3月まで実施する。

 20~30代女性はPMSや月経困難症の諸症状が強く出る傾向があり、こうした健康問題がプレゼンティーズムに影響を及ぼすと言われている。また、この世代は社会におけるキャリア形成と、結婚や妊娠・出産といったライフイベントの時期が重なるため、そのような限られた時間で、自分の健康問題に向き合えていない人が多いと言われている。一方で、女性の健康問題に関する課題は多種多様であり、ひとつの企業の製品・サービスでカバーするのは難しい側面がある。

 そのような背景を踏まえ、同社、あすか製薬、ネクイノ、プレミア・ウェルネスサイエンスの4社は、各社のリソースやノウハウを組み合わせ、女性特有の健康問題に関する正しい知識の提供と、機能性化粧品やオンライン健康相談、ホルモン分析サービスといった各社のユニークなフェムテック製品・サービスを体験できるワークショップや、健康状態を管理するDWP(デジタル・ウェルネスプラットホーム)の構築を柱とする実証事業を協力して行うことを決定した。同実証事業を通じ、女性の健康に対する社会全体の理解を深め、それにより女性自身の行動変容に繋がるか、プレゼンティーズムを測定し検証を行う。同事業をきっかけに女性の健康のケアの必要性やヘルスリテラシーを高める機会を増やすことで、女性のウェルビーイングの実現、キャリアとライフイベントの両立に貢献する。最終的には、男女ともに、それぞれの見えない健康問題に対して社会全体で寄り添える環境と、安心・良質な素材や製品サービスが、デジタル基盤とともにリーズナブルに提供され、顧客生涯価値を高め続ける社会を目指していく。

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