RF1でLIMEX採用 ロック・フィールド 6月より

2022年06月02日

ゴムタイムス社

 ロック・フィールドは6月1日、自社が運営するRF1をはじめとする惣菜店で使用する持ち帰り用の容器に、TBMが開発・製造・販売する石灰石を主原料とした素材「LIMEX(ライメックス)」を採用したと発表した。同社は6月の環境月間に合わせて、今月より順次使用を開始する。

 従来のプラスチック容器からLIMEX Sheet(真空成形グレード)を使用した容器に切り替えることで、プラスチック使用量を年間約38%、温室効果ガスを約22%削減することが可能となる。また、LIMEXは単一素材で設計された製品と同様、既存のリサイクル設備でも再生利用が可能であるため、既に複数の自治体や事業者とともに、リサイクルの仕組みを社会に実装する取り組みを始めている。

 なお同社は、2020年10月より商品包装袋にLIMEXを採用し、直近1年間を比較して、プラスチック使用量を約48%、CO2を含む温室効果ガスを約23%削減させている。今回、LIMEX製商品包装袋に続く取り組みを検討する中で、環境性に優れたLIMEX製の容器に着目し、採用するに至った。

 同社は今後、TBMがプロデュースする国内最大級のリサイクルプラント(2022年秋頃竣工予定)でも、使用済みLIMEX製容器の再資源化を図る予定としている。

 LIMEXは、炭酸カルシウム等の無機物を50%以上含む無機フィラー分散系の複合素材で、主原料が石灰石であるため、プラスチックや紙の代替製品を製造する際に使用する石油や水や森林資源等、枯渇リスクの高い資源の保全に貢献することが可能となる。その環境性能については、製品の原材料調達から生産、流通、使用、廃棄に至るまでの製品のライフサイクルにおける環境影響を科学的に分析するライフサイクルアセスメント(LCA)という手法を用いて算定し、素材開発に活用している。すでに8000以上の企業や自治体等にて採用されており、世界40ヶ国以上で特許を取得、COPやG20等の国際会議で紹介される他、日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォーム「STePP」に登録されている。

 

RF1の持ち帰り用惣菜容器にLIMEXを採用

RF1の持ち帰り用惣菜容器にLIMEXを採用

 

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