自動車・産業資材とも増収増益 バンドー化学の22年3月期

2022年05月12日

ゴムタイムス社

 バンドー化学の22年3月期連結決算は、売上収益が937億4400万円で前期比15・2%増、コア営業利益は58億8000万円で同19・1%増、営業利益は26億6500万円で同50・4%減、当期利益は12億1100万円で同69・3%減となった。 セグメント別では、自動車部品事業の売上収益は418億2900万円で同19・6%増、セグメント利益は27億4100万円で同14・9%増となった。国内は積極的な営業活動により補修市場向けに品揃えを拡大したことに加え、主要顧客である自動車メーカー向け補機駆動用伝動ベルトおよび補機駆動用伝動システム製品の販売が増加した。
 海外は、中国で主要顧客の生産台数の増加や補修市場への拡販により補機駆動用伝動ベルトなどの販売が伸長した。また、米国、欧州およびアジア地域でも販売が増加した。
 産業資材事業の売上収益は333億100万円で同10・2%増、セグメント利益は26億8800万円で同20・1%増。一般産業用伝動は国内では民間設備投資の増加により産業機械用伝動ベルトの販売が増加したことに加え、農業機械用伝動ベルトの販売も増加。海外は中国、アジア地域で農業機械用および産業機械用伝動ベルトの販売が増加。米国および欧州では産業機械用伝動ベルトの販売が増加した。
 運搬ベルトは、国内において樹脂コンベヤベルトの販売が増加した。
 高機能エラストマー製品事業の売上収益は139億9800万円で同17・8%増、セグメント利益は2億8000万円(前年同期は1億2900万円の損失)となった。
 機能フイルム製品は、新型コロナウイルス感染症の影響により一時停滞していた需要が回復したこともあり、建築資材用フイルムの販売が増加した。精密機能部品は、主要顧客の生産回復により、精密ベルト、高機能ローラおよびブレードなどの販売が増加した。
 23年3月期通期業績見通しは、売上収益は950億円で前期比1・3%増、コア営業利益は70億円で同19・0%増、営業利益は75億円で同181・4%増、当期利益は50億円で同312・9%増を見込んんでいる。

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