新世代のバッテリーパック開発 エボニックの硬化剤使用

2022年03月25日

ゴムタイムス社

 エボニックインダストリーズは3月24日、自動車用複合材料設計の企業コンソーシアム・ベスタロを構成するメンバーの一員として、新世代のバッテリーパック「ピュア・パフォーマンス・バッテリー」(PPB)を開発したと発表した。同社の硬化剤を使用して製造された新しいコンセプトのバッテリーシステムは、金属やCFRPに代わる安全、軽量、コスト効果の高いソリューションを自動車業界に提供する。

 2019年末に結成されたベスタロは、まず同社のエポキシ硬化剤VESTALITE Sをベースに、コスト効率の高い新しいグラスファイバーSMC(GF―SMC)のカバーを開発した。これは高コストの材料で作られた同等性能のカバーと比較し、バッテリーハウジングの約10%軽量化を実現する。また、高性能のSMC材料は金属筐体と同等の性能を保ちながら、車両との統合に必要な設計自由度を追求することができる。

 2021年初め、パートナー企業であるロレンツ・クンストシュトフテクニック社が製造したベスタロの新しいGF―SMCカバーの成功が発表された。それに続き、ティア1自動車部品メーカーのミンス社が加わり、コンソーシアムはさらに強化された。ミンス社のアルミニウムソリューションに関する深いノウハウが加わったことで、現在のバッテリーパックに関する2つの大きな課題である耐底面衝撃性の向上と車両との統合に取り組むことができた。

 同社の複合材料および接着剤のマーケティング責任者セバスチャン・デ・ナルド氏は、「当社の新しいバッテリーパックは性能を重視して設計されている。エボニックのVESTALITE硬化剤の優れた性能により、独自のエポキシSMCカバーの耐火性および衝突挙動の面で優れた性能と安全性を実現することが可能になった。また、エボニックの幅広いマテリアルツールボックスと専門知識を駆使し、グラスファイバー・コンポジット材のEMIシールディング性能に関するあらゆる懸念を克服することに成功している。その結果、お客様の個別要件に合わせてピュア・パフォーマンス・バッテリー性能を調整することができるようになった」と述べている。

「ピュア・パフォーマンス・バッテリー」を開発

「ピュア・パフォーマンス・バッテリー」を開発

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