住友ゴム MS活動計画発表 ブランド価値向上めざす

2022年03月09日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は3月7日、2022年度のモータースポーツ活動計画を決定したと発表した。

 同社は今年も、四輪、二輪の国内外のモータースポーツレースにおいて、トップクラスから入門レースまで幅広いカテゴリーでタイヤ供給を行い、好調な成績を残した2021年の記録を塗り替えるべく、各チーム・ドライバーと密に連携を図っていく。ダンロップおよびファルケンブランドのさらなる価値向上とタイヤ開発力の強化を目指すとともに、車を楽しむファンを支えモータースポーツの裾野を広げるべく活動していく。

 四輪モータースポーツ活動のダンロップでは、国内最高峰のレース「SUPER GT」で、2021年にシリーズチャンピオンを獲得したGT300クラスにおいて新たに「SHADE RACING」と「BUSOU Drago CORSE」が加わり7台、GT500クラス2台の合計8チーム・9台をサポートする。その他、「全日本ラリー選手権」「全日本ジムカーナ選手権」「全日本ダートトライアル選手権」「全日本カート選手権」の幅広いカテゴリーにタイヤを供給し、各クラスでタイトル獲得を目指す。

 また、多くの人に開かれたスポーツとして楽しんでもらうために、入門フォーミュラレースである「フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ」「FIA―F4選手権」「F4選手権」「Super FJ選手権」や参加型競技の「TCRジャパンシリーズ」「VITA RACE」「BMW&MINI Racing」へのワンメイクタイヤの供給に加え、アマチュアドライバーも参戦する「TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup」への協賛およびタイヤの供給をすることで、若手ドライバーの育成にも力を入れている。

 ファルケンでは、世界一過酷なレースとも言われるドイツ・ニュルブルクリンクで開催される「ニュルブルクリンク24時間レース(ADAC TOTAL 24―Hour Race)」に参戦する。昨年に引き続き「FALKEN Motorsports」として、「Porsche 911 GT3R」2台体制で総合優勝を目指す。また、3年ぶりに「SP3T」クラスで参戦する「スバルテクニカインターナショナル」へのタイヤ供給も引き続き行い、欧米を中心に高い評価を得ているファルケンブランドのさらなる価値向上を目指す。

 二輪モータースポーツ活動のダンロップでは、世界最高峰のロードレースである「FIMロードレース世界選手権」のMoto2、Moto3クラスにワンメイクタイヤ供給を行い、レースに参戦するライダーの足元を支える。「FIM世界耐久選手権シリーズ」では、今年から「Webike SRC Kawasaki France Trickstar」を加えた4チームにタイヤを供給し、優勝を目指す。オフロードレースでは、12年連続全階級制覇の記録を持つ全米選手権「AMAスーパークロス」で今年も全階級制覇を目指すとともに、「モトクロス世界選手権」でのチャン ピオン獲得も目指す。

 国内においては、同社は「全日本ロードレース選手権」をはじめ、さまざまなカテゴリーにおいてライダーをサポートする。「NSF100 HRCトロフィー」のジュニアチャンピオンシップクラスなどの育成型レースにもワンメイクタイヤを供給することで、日本から世界に通用するライダーを育てるための環境づくりに取り組んでいく。

 

2021年「SUPER GT」の様子

2021年「SUPER GT」の様子

2021年「ニュルブルクリンク24時間レース」の様子

2021年「ニュルブルクリンク24時間レース」の様子

2021年「AMAスーパークロス」の様子

2021年「AMAスーパークロス」の様子

 

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