年頭所感 日精樹脂工業 依田穂積社長

2022年01月09日

ゴムタイムス社

 皆さん新年あけましておめでとうございます。

 今年は創業75周年を迎える記念すべき年であるとともに、第4次中期経営計画のスタートの年であり、フューチャーデザイン2026を達成させるための非常に重要な年になります。折に触れて、当社の創業の精神とは何か、成り立ちはどのようなものであったかを考え、時代が変わっても創業者が苦労した経験を忘れることなく、当社の始まりが成形加工業だったこと、そして今も成形現場が着眼点として様々な取り組みを行っていることをしつかりと理解し、それを繋げていって欲しいと思います。

 リーマンショック以降、当社は盤石な黒字体質を作るべく、創業者の思いを大切にしながら、これまで皆さんと次の三つのポイントに注力してきました。

 一つ目が、市場の変化の軸を精緻に予想しながら日精樹脂が長年培ってきた強みを最大限活かすことを全ての前提としていくこと。二つ目が、小型機偏重の日精樹脂から脱却し、収益性が高く今後も日本に残ると考えられる領域を攻めるための成形機を開発していくこと。三つ目が、他社には真似の出来ない方向性を明確に打ち出し、お客様に特別な利得を与えること。

 この三つのポイントに真摯に向き合い、その実現に向けて邁進してきた結果、いわゆる業界常識とは異なる成形の未来のシナリオの具現化が見えてきたと言っても過言ではありません。

 私たち日精樹脂は機械屋ではなく、成形業界の同志として、成形で苦労しているお客様に心から共感し、少しでも早く成形不良の解決策につながる技術を提供したいという強い思いがあります。これこそが日精樹脂の最大の強みであり、普遍的なものと言えます。今後もこれだけは繋げていかなければなりません。

 結びに 本年が皆さんと会社にとって、より一層飛躍の年となりますようお祈りし、年頭の挨拶とさせていただきます。

依田穂積社長

依田穂積社長

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