日本ゼオン、AI活用し稼働 技術動向予兆分析システム

2021年12月24日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンは21年12月からAIを活用した「技術動向予兆分析システム」の稼働を開始したと発表した。同システムは日本アイ・ビー・エムが開発したAIであり、複合的な検索・テキスト分析のプラットフォームであるIBM Watson Discoveryを活用している。日本ゼオンでは、同システムを活用し、10万件以上の大規模で複雑な特許データを効率よく網羅的に解析することで、移り変わる市場や需要、技術トレンドの予兆を的確かつ迅速に捉え、持続可能な社会に貢献し続けるための「ものづくり」に繋がるアイデアを導き出すことが可能になる。

 サステナビリティーへの関心が高まる中、同社では燃料や原料双方における化学資源からの脱却や脱炭素戦略を盛り込んだ持続可能な社会に貢献し続けることへの転換を図るため、競争力の源泉となる研究開発での時流や目的にあった技術動向の予兆分析が喫緊の課題となっていた。そこで、中期経営計画に「カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーを実現する『ものづくり』への転換を推進する」と掲げ、適切で質の高いテーマ創出に注力していくため、特許などの知的財産分析を企業の経営判断に生かすIPランドスケープの確立を推進してきた。

 こうした中、両社は今回、持続可能な社会に貢献し続ける経営を推進する上で重要となるIPランドスケープの実現を加速させるため、特許をはじめとした知財に関わる領域のDX化を進めることで合意した。IPランドスケープに向け、データの開示や分析は必要不可欠となる。今年12月から、同社で稼働を開始する「技術動向予兆分析システム」は、知財領域の専門性が高い複雑な10万件規模の大量データに対応するため、複合的にテキストを解析し、ビジネスの意思決定に必要な洞察を導き出すIBM Watson Discoveryを活用している。

 

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