精密機器事業は大幅増益 不二ラテックスの4~9月期

2021年11月08日

ゴムタイムス社

 不二ラテックスの2022年3月期第2四半期連結決算は、売上高が41億1200万円、営業利益は4億2500万円、経常利益は4億800万円、四半期純利益は2億1300万円となった。「収益認識に関する会計基準」等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しているため、2022年3月期第2四半期に係る各数値については同会計基準等を適用した後の数値となっており、対前年同四半期増減率は記載していない。

 セグメント別では、医療機器事業は売上高が11億4300万円(前年同期は10億7300万円)、セグメント損益は2400万円の損失(同1億700万円の損失)となった。セグメント損益は、コンドームの原価率が高止まりしているなどの利益圧迫要因により損失となった。

 主力のコンドームは、国内市場においては主要な販売チャネルとしての大型小売店・ドラッグストア等を中心に販路開拓に注力した。また、引き続きネット販売への取組みを強化すると同時に、ドラッグストア、量販店とのタイアップ企画や販促キャンペーンへの展開、SNSを媒体としたWeb広告に取り組んだ。新素材コンドームSKYNの売上が好調であり、ネット販売も伸長したが、新会計基準適用による売上高の減少もあり、若干の増収となった。メディカル製品については、前年に発生した欧州のロックダウンによる輸出停止などの特殊要因が今期はなく、前年同期比で増収増益となった。

 精密機器事業の売上高は26億9600万円(同19億円)、セグメント利益は6億7100万円(前年同期比115・4%増)となった。
 精密機器事業は国内・海外ともに昨年12月以降に取引先の需要が急回復し、今期に入っても受注が好調に推移した。生産設備用市場では半導体・通信機器装置に続いて工作機械関連向けの需要も拡大したほか、幅広い業種において生産増の動きが見られ、売上増加に寄与した。また、海外向け取引では欧州を中心に部材確保に向けた動きが続いた。製品別ではショックアブソーバおよびロータリーダンパーともに前年比大幅増収となった。

 通期の連結業績予想については上方修正し、売上高が78億5000万円、営業利益は5億8000万円、経常利益は5億4000万円、当期純利益は2億3000万円を見込んでいる。

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