「東京大学稷門賞」を受賞 JSR、研究支援など評価

2021年10月28日

ゴムタイムス社

 JSRは10月26日、東京大学より令和3年度の「東京大学稷門(しょくもん)賞」を10月5日に受賞したと発表した。同社がこれまで行ってきた研究教育支援・学生の経済的支援などの活動が評価され、今回の受賞に至った。

 「東京大学稷門賞」は、平成14年度から私財の寄付、ボランティア活動及び援助、寄附講座、寄附研究部門等により、東京大学の活動の発展に大きく貢献した個人、法人又は団体に対し贈呈されている。

 同社は、2020年4月より、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻との包括連携を開始した。同取り組みを通じ、様々な分野で連携するとともに、最先端PhysicsとChemistryの融合によるScienceの深耕で同社の企業理念にもあるMaterials Innovationを起こし、新たな学理の探求と社会実装に向けた成果を目指している。また、包括連携の開始に合わせて、優れた人材の育成を支援するために博士課程学生を対象とした給付型フェローシップも設立している。

 東京大学は同社への授賞理由について、「2020年4月、理学系研究科物理学専攻との間で、材料の学理探究とそれに基づく新材料開発を目的とした包括連携に合意し、共同研究を開始した。これに合わせて、物理学専攻の研究教育活動の支援と博士課程学生を対象とした給付型フェローシップ(JSRフェローシップ)設立のため、寄附をいただくことになった。また、共同研究経費の一部を理学部の施設整備や物理学専攻が企画する国際会議開催費や最先端物理学の魅力を一般の方にわかりやすく伝えるビデオ教材製作費等に充当、大学本来の研究・教育に資する使途が可能となっている。研究教育支援及び学生の経済的支援が行える寄附金であり、本学に多大な貢献をしていただいていると評価され、採択することとなった」としている。

 同社は、今後もこのような取り組みを通して産学協創を推進し、オープンイノベーションや社会貢献に注力していくとしている。

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