金属積層造形装置最新機発表 ミシュラン合弁企業のアダップ

2021年08月16日

ゴムタイムス社

 日本ミシュランタイヤは8月6日、ミシュランの合弁企業であるフランスのアダップ社が、パウダーベッド式金属積層造形装置フォームアップ350の最新機を発表したことを発表した。

 同製品は、アダップ独自のモジュール式で金属3Dプリンティングの拡張性の高い設計コンセプトは変えず、今まで以上に生産性、再現性、安全性を高め、高品質な金属積層造形の技術を提供する。価格はオープンで、日本における展開は既に開始している。

 フォームアップ350の最新機の特徴は以下の通りとなっている。
1.産業活用を想定した高品質な装置でありながら、高い拡張性によりR&Dアプリケーションから生産環境までのニーズをカバー
2.ローラーとスクレーパー両方のリコーティング機構を備えているため、微細な粉末から粗い粉末までが使用可能な唯一の金属積層造形装置
3.レーザー4本搭載、不活性ガス消費量の削減、モニタリングによる自動リコーティング等に基づく生産性の向上
4.3軸制御により、マルチレーザー製造に必要な要素である高いレーザー焦点精度を完備
5.完全に自律的な不活性粉末モジュールを備えた最高水準の安全・衛生な作業現場

 また、アダップは2021年6月1日付で、航空機関連の製造オートメーション設備機械などを取り扱う富士インダストリーズおよび同社の3社間協業に関する覚書を結んだ。この契約に基づき、富士インダストリーズはアダップの金属積層造形装置の国内正規販売元となり、アダップの国内展開を一層加速させる。同社は日本におけるアダップの技術サポートを担い、技術営業サポートおよびデモパーツ造形から、装置の組立・試運転を通じて、アフターサービスまでを支援する。

 同社は、6月25日付で発表した「群馬積層造形プラットフォーム」と合わせ、「タイヤを超越した」サービス・ソリューションで、日本の産業発展や新たな価値創造に寄与していくとしている。

 

最新型金属積層造形装置FormUp350

最新型金属積層造形装置FormUp350

軽量化と剛性を両立した航空機用部品

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